膨らまない話。

Tyurico's blog

自由貿易を無条件に良いものだとする考えが理解できない

各国の代表が集まっては「保護主義に対抗する」とか共同の声明を出したりするのをニュースでちょいちょい見る。

しかし「関税障壁も非関税障壁も原則全て撤廃して例外なき自由貿易を行いましょう」ってのは、階級分けをなくしてノーガード、ノーディフェンスでひたすら殴り合うボクシングと同じことになるんじゃないのか。
体が大きい者も小さい者も関係なく防御無しでぶっ続けの殴り合いをする。
 
どこかとんでもないダメージを被るところが出るんじゃないのかと思うんだが。
体格がまるで違うのにハンデなしって、おかしいだろ。
 

子供は自分の思う通りではないことの方が多い

怒りというのは、自分の思う通りではない物事において生じる。

子供は自分の思う通りではないことの方が多い。
そもそもそういうものだと思っておく。
 
まあ考えてみれば他人というのは全てそういうものだ。
 

あの世からの著作って問題ないの?

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渡部昇一 死後の生活を語る / 幸福の科学出版公式サイト
 
ギリギリの最低ラインで考えて、肖像権とかどうなってんだろ。
著名人はおちおち死んでもいられない。
 
 
これ書いたからあそこの広告が出るようになってしまった。
 

スージーQを六つ。

ジョジョの奇妙な冒険』でスージーQというキャラクターがいるのだが、やはり『ジョジョ』だからこれが名前の元ネタだろうというのがあって、デイル・ホーキンスが歌ったスージーQという曲がある。これが1957年。*1

Dale Hawkins - Susie Q [HQ]
イントロのギターからキャッチーなこの曲は後にローリングストーンズCCRによってカバーされてオリジナル以上に広く知られるようになった。年代や知名度を考えると「ジョジョ」の元になったのはカバー曲の方かもしれない。 
 

the rolling stones - susie Q - extended to 3:03 - enhanced sound 
 
 

Creedence Clearwater Revival: Suzie Q
 
 
これとは別に、女性ロックシンガーのスージー・クアトロ本名 Susan Kay Quatro だから確かに彼女はスージーQ。)が元ネタではないかという説もある。その彼女がスージーQカバーしているのがこれ。*2 まあ「本人」なものだから、歌詞を I'm Suzi Q って変えて歌っている。


Suzi Q.....
 
 
しかし実はまた、もっと古いブルーズの曲でやはりスージーQという名の全く別の曲があって、ブルーズ好きな私にとってはスージーQと言ったらむしろこっちで、逆にデイル・ホーキンスの方は最近まで知らなかった。
サニー・ボーイ・ウィリアムソンの Ⅰ の方が歌っている。*3

Sonny Boy Williamson I - Susie Q
サニー・ボーイ・ウィリアムソン Ⅰ は1948年に亡くなっているので、とにかくデイル・ホーキンスのものより古い曲であることは間違いない。Discog によると1939年のレコードらしい。この二曲は何か関係があるんだろうか。歌詞もメロディも違って同じなのはタイトルだけなのだが。
 
 
それでもう少調べてみると、「スージーQ」というのは1930年代に生まれたダンスのステップのことだとウィキペディアにあった。なるほど確認してみるとサニー・ボーイの歌詞も the susie Q となっているし、デイル・ホーキンスの歌詞とは違って、もともとは女性のニックネームじゃなかったんだ。
これはサニー・ボーイの曲より更に古い、「みんな、スージーQで踊ろう!」みたいな曲。 Doin' The Suzie Q 。最新のダンスで踊ろうよ、って感じなのかな。

Lil Hardin Armstrong - Doin' The Suzie Q - 1936
彼女はルイ・アームストロングの二番目の奥さん。この曲は1936年らしい。
 
 
それにしてもスージーQってとにかく印象的なワードだ。
 
 
Suzie Q (dance move) - Wikipedia
 
もう一人のサニー・ボーイ。勝手に名前をパクって活動してた食えない人物。でも実力はすごい。

 
サニー・ボーイⅡの曲のどれを貼ったらいいんだろうかと思うがとりあえずこの辺りを。それこそ唯一無二の彼のボーカルとハープの魅力が伝われば。

Sonny Boy Williamson Fattening Frogs For Snakes

Sonny Boy Williamson - Down Child

*1:ジョジョ』の第二部に登場する。脇役だが、ジョセフ・ジョースターと結婚して空条承太郎の祖母になるので重要と言えば重要なキャラクター。

*2:ウィキペディアの日本語版だと本名は Susan Kay Quatrocchio となっているが、英語版の説明によると、彼女の祖父はイタリアからの移民で、登録手続きの際に Quattrocchi が Quatro になったとのこと。(Quattrocchi で、Quatrocchio ではない。)ここは英語版の記述に従う。

*3: 「サニー・ボーイ・ウィリアムソン」と名乗ったブルーズシンガーは二人いて、区別するために言及する際は「Ⅰ」、「Ⅱ」と付けるようになった。本家の「Ⅰ」は不運にして早死にしてしまい、勝手に名前を拝借して名乗っていた「Ⅱ」の方が長生きしてしかも実力もすごかったものだから、結局「Ⅱ」の方が有名になってしまった。

「空耳アワー」にキング・タビーが。

タモリ倶楽部の「空耳アワー」にキング・タビーが。
 

そう言われてみると良い子ですね
 

元ネタ曲。 

King Tubby - Gorgon Speaks Version 
「ガーガン」より「ゴルゴン」か「ゴーゴン」の方が適切かな。 
  
 
まあこっちが大元なのか。Versionじゃないオリジナルの。*1

Cornell Campbell - The Gorgon Speaks
この曲いいな。

 
 
キング・タビーの他のをもう少し。タビーさん、王冠取ると結構後退してた。

King Tubby - Dub I Can Feel
スピーカーの修理か改造でもしてるんだろうか。
 
 

King Tubby - Cannabis Dub (Heavenless)
 
 

Best Of

Best Of

 
I Shall Not Remove: 1975-1980

I Shall Not Remove: 1975-1980

 

こちらは同曲も収録したコーネル・キャンベルのアルバム紹介記事。「つれづれげえ日記」さんのレゲエアルバムレビューのブログ。とにかく圧倒的な量。おすすめ。
teckiu.blog.jp
 

*1:レゲエにおけるこの Version というのは、「リミックスバージョン」とか言う場合のような一般的な意味とは全く違っていて、ごく簡単に言うと原曲からボーカルを抜いて演奏メインにアレンジした曲のことを意味する。