膨らまない話。

Tyurico's blog

そうだろうか

音楽と政治は一緒の場に立つべきではないと考える簡単な理由

音楽は感情や気分に働きかけて人を動かす力を持つ。それも非常に強い力を。私は、政治において感情や気分で人が動かされることは危ういと考えるので、音楽と政治が一緒の場に立つことには賛成しない。

「ピカイチの物」じゃなく「ちゃんとした物」を選ぶ。  私が『通販生活』を買わなくなった理由

以前は『通販生活』を定期購読してて『ピカイチ事典』が出るのも楽しみで、実際にそこから買い物もしていた。 しかし次第に、「そりゃまあ確かにいい物なんだろうけど、そこまでの高性能、高品質とかは自分には要らないんだよな」、「別にピカイチの逸品でな…

自由貿易を無条件に良いものだとする考えが理解できない

各国の代表が集まっては「保護主義に対抗する」とか共同の声明を出したりするのをニュースでちょいちょい見る。しかし、関税障壁も非関税障壁も原則全て撤廃して例外なき自由貿易を行いましょうっていうのは、階級分けをなくしてノーガード、ノーディフェン…

死者が出るほど激しく対立していた政党の党首二人をボブ・マーリーがステージの上で握手させた、というのはよく語られる美しいエピソードなんだが、

それでめでたしめでたし、という単純な話ではなかったんだな、ということがこの写真一枚から察せられる。ボブ・マーリーとの温度差はもうどうしようもない位に明らかだし、党首二人は目も合わせていない。*1 こちらはその動画。4:20くらいから。 二人の表情…

ピーター・トッシュが若い頃「歩くカミソリ」と呼ばれていたという話は本当なのか

ブログにウェイラーズのことを書いてる時にふと思ったのだが、ピーター・トッシュが「歩くカミソリ」 "Stepping Razor" と呼ばれていたという話の典拠みたいなものを読んだことがない。 それで調べてみたのだが、話の出どころがさっぱり見つからない。英語の…

音楽コラムサイト TAP the POP の誤解を生じさせる駄目な記事

TAP the POP という音楽コラムのサイトがあって、複数のライターによって様々なジャンルの音楽記事が毎日のように上げられている。ためになる記事も少なくないので読んでいるが、数がやたらと多いだけに中にはずいぶん程度の低いものもある。つい最近のでこ…

ブログの文章であえて注意しないこと

それがツイッターレベルに少ない文字数であってもブログを書く時はもうさんざん文章の手直しをしているのだけれど、その反面、文章を書く上で一般的に良くないとされている細かい事柄はあえて気にしないことにしている。 「~た。~た。」「~だ。~だ。」で…

「電車かもしれない」の歌詞の解釈というのは

tyurico.hatenablog.com 以前、「たま」の「電車かもしれない」という曲について書いたところ思いの外アクセスがあるので驚いている。 けっこう昔の曲なのだが、それだけ曲の力が大きいということなんだろう。しかしアクセスがあること以上に意外だったこと…

アウトサイダー・アートの本質はそこではないと思う。

アウトサイダー・アートという言葉の「アウトサイダー」というのは、「一般社会の外側の人たち」という意味ではなく、「美術の世界や美術の制度の外側の人たち」という意味なんだろう。 しかしまあそうは言ってみても、アウトサイダー・アートの人たちは実際…

「戦争体験の継承」というのはどだい無理な話だ。

なぜ、ある人間が体験したことを別の人間が継承していけるなどと考えるのだろうか。 体験というのは直接的で一回限りのものだ。 仮に、無縁の人間によって誰かの体験が正しく継承され得るのだとしたら、その体験の唯一性、かけがえのなさは色を失ってしまう…

「どんどん解ってしまう人」と「簡単にそうはいかない人」の違い  『橋本治と内田樹』を読んだ

橋本さんと内田さんの対談本を読んでみた。 橋本さんはずいぶん昔から物書きの人で、内田さんはこの頃の人だけど、実は二つしか歳が違わないらしい。内田さんが橋本さんをずいぶんと賞賛していることは他の本で知っていたけれど、この対談を読んでみたら、正…

ヘンリー・ダーガーの絵が怖い

以前NHKの『日曜美術館』でも特集されたほどで、ヘンリー・ダーガーという奇人は日本でも既に十分関心と注目を集める存在になっていると言えるだろう。 奇人と評したのは、画家でも作家でもない素人の彼が、数十年もの長い年月にわたって誰に見せる為でも…

俳句とか季語とかは関係ない。  吉田拓郎 『旅の宿』の歌詞について

もう十数年昔の事、ある地方紙のコラムでおおよそ次のような指摘を目にした。「吉田拓郎の『旅の宿』の歌詞から、当時の若者にはまだ俳句を詠むという習慣があったということを知ることができる。」筆者は評論家とか文筆家とかであった筈で、少なくとも読者…

「甲高い銃声」 は是か非か

光文社が出しているドストエフスキーの新訳版に対しては翻訳に関する批判が少なからずあって、そのなかに長期にわたり批判の記事を上げ続けているブログがある。 自分も別のブログで似たようなことをしているので体験としてわかるが、誤訳などの指摘をしてい…

池内紀 『恩地孝四郎 一つの伝記』の上滑りな文章

池内紀さんがまとめた恩地孝四郎の評伝が出版されていたことを知り、まず地元の図書館にリクエストして入れてもらって読んでみた。なにせ値段は6,000円を超える。恩地孝四郎の名を知る人も少ないだろう。大正、昭和前期の版画家・洋画家であり本の装丁もする…