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膨らまない話。

Tyurico's blog

「なぜ日本からスティーブ・ジョブズのような人間が出て来ないのか」という問いを見かけるが、

アメリカ以外のどの国からもジョブズ的な人間は出ていないと思う。 「なぜアメリカはジョブズのような人間が出てくるのか」と問い直した方がいいんじゃないのか。

ブログの文章であえて注意しないこと

ツイッターレベルに少ない文字数であってもブログを書く時はもうさんざん文章の手直しをしているのだけれど、その反面、文章を書く上で一般的に良くないとされている細かい事柄はあえて気にしないことにしている。 「~た。~た。」「~だ。~だ。」で終る文…

「電車かもしれない」の歌詞の解釈とか

tyurico.hatenablog.com 以前、「たま」の「電車かもしれない」という曲について書いたところ思いの外アクセスがあるので驚いている。 けっこう昔の曲なのだが、それだけ曲の力が大きいということなんだろう。しかしアクセスがあること以上に意外だったこと…

五輪エンブレムを擁護するデザイナーの言葉が説得力を欠くと感じる二三の点

「コンセプトが異なっていれば結果として表現された形が類似していても別の作品だと考えるのが現代のデザイン界のコンセンサスです、だがそれが一般の人には理解されていない。」といった論旨でこのデザイナーの方は擁護しているのだけれど、これは全く説得…

「アウトサイダー・アート」の意味ってわかりにくい。

おそらく、アウトサイダー・アートという言葉の「アウトサイダー」というのは、「一般社会の外側の人たちの」ということではなく、「美術の世界や美術の制度の外側の人たちの」という意味なんだろう。 しかしそうは言ってみても実際のところアウトサイダー・…

「体験の継承」は不可能だと思う。

どうして或る人間の体験を全く別の人間が担えると思うのだろうか。 体験というのは直接的なものだ。仮に無縁の人間によって誰かの体験が継承されうるのだとしたら、その体験の唯一性、かけがえのなさは色を失ってしまう。 話芸の伝承ではないのだ。 むしろ体…

「返り血を浴びる覚悟」なんてのは覚悟ではない。

ニッポンの書評 (光文社新書)作者: 豊崎由美出版社/メーカー: 光文社発売日: 2011/04/15メディア: 新書購入: 3人 クリック: 165回この商品を含むブログ (63件) を見る 「批判は返り血を浴びる覚悟があって初めて成立するんです。」 p.115 ニッポンの書評 文…

「どんどん解ってしまう人」と「簡単にそうはいかない人」の隔たり  『橋本治と内田樹』を読んだ

橋本さんと内田さんの対談本を読んでみた。 橋本さんはずいぶん昔から物書きの人で、内田さんはこの頃の人だけど、実は二つしか歳が違わないらしい。内田さんが橋本さんをずいぶん賞賛していることは他の本で知っていたけれど、この対談を読んでみたら、正直…

ヘンリー・ダーガーがよくわからない

以前NHKの『日曜美術館』でも特集されたほどで、ヘンリー・ダーガーという奇人は日本でも既に十分関心と注目を集める存在になっていると言えるだろう。 奇人と評したのは、画家でも作家でもない素人の彼が、数十年もの長い年月にわたって誰に見せる為でも…

俳句とか季語とかは関係ない。  吉田拓郎 『旅の宿』の歌詞について

もう十数年昔の事、ある地方紙のコラムでおおよそ次のような指摘を目にした。「吉田拓郎の『旅の宿』の歌詞から、当時の若者にはまだ俳句を詠むという習慣があったということを知ることができる。」筆者は評論家とか文筆家とかであった筈で、少なくとも読者…

「甲高い銃声」 は是か非か

光文社が出しているドストエフスキーの新訳版に対しては翻訳に関する批判が少なからずあって、そのなかに長期にわたり批判の記事を上げ続けているブログがある。 自分も別のブログで似たようなことをしているので体験としてわかるが、誤訳などの指摘をしてい…

池内紀 『恩地孝四郎 一つの伝記』の上滑りな文章

池内紀さんがまとめた恩地孝四郎の評伝が出版されていたことを知り、まず地元の図書館にリクエストして入れてもらって読んでみた。なにせ値段は6,000円を超える。恩地孝四郎の名を知る人も少ないだろう。大正、昭和前期の版画家・洋画家であり本の装丁もし詩…