膨らまない話。

Tyurico's blog

ほとんど誰も書いてない話

伝説の武道家と濡れ手ぬぐい

武田惣角という伝説的な武道家がいる。 合気道のルーツである大東流合気柔術の達人で、「伝説の武道家」なんて表題に書いたが、惣角は昭和まで存命だったから彼についての話は多く伝えられているし写真だって残っている。そんな不確かな存在ではない。 とは…

日本はなぜタトゥー、彫り物がダメなんだ、海外では云々、みたいな話があるけれど、

どの国どの文化でも、タトゥー、彫り物は自身の帰属や信念や覚悟などの表明である場合が多く、それは要するに「私はこういう者だ」、「俺ぁこういうモンだぞ」という表明なんだろうと思う。一種のメッセージ、アピールだとも言える。 だからそういう表明がこ…

ソングライターとしてのモーズ・アリソン

モーズ・アリソンは2016年に89歳で死去したアメリカのピアニストでコンポーザーで、シンガー。キャリアはとても長い。ジャンルは何と言ったらいいのか、ブルーズっぽいジャズというのか。彼は大ヒット曲だとかすごく有名なアルバムとかがあるわけではないし…

たけのこの茹で方についての近年の疑問

筍の茹で方というと、皮が付いたまま米ぬかと鷹の爪を入れて茹でてそれを鍋ごとそのまま冷ます、というのが(これがいつ頃からのやり方なのか)まあ定法なのだが、この頃はもうすっかり端折ったやり方をしている。 何年か前、皮ごとだと鍋に収まらない大きさ…

スージーQを六つ。

『ジョジョの奇妙な冒険』でスージーQというキャラクターがいるのだが、やはり『ジョジョ』だからこれが名前の元ネタだろうというのがあって、デイル・ホーキンスが歌ったスージーQという曲がある。これが1957年。*1 Dale Hawkins - Susie Q [HQ] イントロの…

パラゴンズのCDがお買い得でかなり、いやすごく良かった。

パラゴンズ、The Paragons は主にロックステディの時期に活躍したジャマイカのコーラスグループ。*1 メンバーはけっこう入れ替わったようだが、ボブ・アンディ、ジョン・ホルト、タイロン・エヴァンスなど。On the Beachアーティスト: Paragons出版社/メーカ…

中国の経済発展ってよく考えてみればとんでもないことで、

ここまでに至ってしまうと、一党独裁で人権とか思想とか言論とかは制限されてそういう自由は無いんだけどまあとにかく経済が発展して生活が豊かになってるんだからそれでも構わない、そう考える国民が多数になったとしても不思議ではないと思う。 少し前まで…

一番初めのレゲエの曲って何なんだろう②

tyurico.hatenablog.com この疑問に対して、以前買った100曲入りコンピレーションに何かあるかもしれないと思って聴き直してみたら、21番目の曲が歌唱やタイトルはロックステディみたいなんだけどリズムはレゲエになってて、ライナーノーツを読んでみたら196…

一番初めのレゲエの曲って何なんだろう①

レゲエって遠い昔にどこからともなく生まれた素性のはっきりしない音楽じゃなくて割と新しい音楽でルーツもわかってて、具体的に言うと1962年のジャマイカ独立後にスカが生まれ、それがロックステディになり、それからレゲエという短期間での変遷があるわけ…

「横綱の品格」と言うと話が難しくなって紛糾してしまうが、

もっと単純に「他の力士の見本になる」という一点で考えたらどうか。そこはもう議論の余地は無いと思う。*1 それで「他の力士はそんな事をしないぞ」と言われるような事を横綱が繰り返していてしかもそれを改めようとしないのであれば優勝回数の多さも角界へ…

ピーター・トッシュが若い頃「歩くカミソリ」と呼ばれていたという話は本当なのか

ブログにウェイラーズのことを書いてる時にふと思ったのだが、ピーター・トッシュが「歩くカミソリ」 "Stepping Razor" と呼ばれていたという話の典拠みたいなものを読んだことがない。 それで調べてみたのだが、話の出どころがさっぱり見つからない。英語の…

どの政党にではなく、パワーバランスに投票したいんだが。

たとえば有権者それぞれに10票が与えられる。 で、A党5票、B党3票、C党2票、というように投票、集計される。 消去法でA党かと思いながらバカ勝ちはさせたくない。 どこが勝つかより、力のバランスに注文を出したいのだ。この記事以前も書いたのだが、こ…

ソングライターとしてのトゥーツ・ヒバート

トゥーツ&ザ・メイタルズのトゥーツ・ヒバートはローリング・ストーン誌による「100人のシンガー」に入っているくらいだから、ボーカルとしての評価は昔から高い。もちろんこんな記事を書いている私も彼の声と歌が大好きだ。しかし彼はまたオリジナリティの…

「なんで筋トレやってんの」、「その筋肉何に使うの」っていう

問いから始まるサイトで、モテる、自信がつく、強くなる、色々と効能や目的を語っていた。 しかし「役に立つ」、「何に使う」じゃなくもっと単純な理由が考えられる。 たぶん、筋トレはメンタルに良いからだ。

「ジャパン・スペシャル」というスカ・ナンバー

African Rootsアーティスト: The Skatalites,Lloyd Brevette出版社/メーカー: Grover発売日: 1996/09/02メディア: CDこの商品を含むブログを見る このアルバムは聴いてすぐに気に入った。 スカタライツのオリジナルメンバーの中で、ドン・ドラモンド、ローラ…

合気道なんかの達人技はたぶんこういう理屈

合気道なんかで技をかけられた人間が、全く抵抗できず操られるみたいに投げられたり倒されたりするのは傍目にはなんかヤラセみたいに見えるが、実際に技をかけてもらって自分で体験してみると「ああこういう不思議なことも実際あるんだ」と思った。*1とはい…

ジャマイカの元首相がセレクトした100曲入りコンピレーションアルバム

これはジャマイカの第5代首相だったエドワード・シアガ(Edward Seaga )氏が監修したという4枚組コンピレーションアルバム。1959年から2009年までの50年間、ジャマイカの音楽100曲を収録している。 1499円という安い出品があったので買ってみた。今のとこ…

「ネルソン・マンデラ」を作ったジェリー・ダマーズが南アフリカから表彰されていたという話

「ネルソン・マンデラ」1984年シングル。 Nelson Mandela - Special AKA *1 *2 「ネルソン・マンデラを解放せよ」というど真ん中直球メッセージのこの曲はそれなりに知られている曲だと思うが、ジェリー・ダマーズがこの曲によって2014年に南アフリカ政府か…

もう一つのRingo スカタライツがビートルズの曲をカバーしていたという話②

少し前のことだが、音楽コラムのサイト TAP the POP でスカタライツが美空ひばりの「リンゴ追分」をカバーしていたという記事を読んで驚いた。 www.tapthepop.net The Skatalites - Ringo リンゴ追分(美空ひばり) それでスカタライツのCDの中で Ringo's …

スカタライツが60年代にビートルズの曲をカバーしていたという話①

後年再結成したスカタライツじゃなく、1965年、オリジナルのスカタライツがビートルズの1964年の曲、I Should Have Known Better をカバーしていたことをつい最近知った。*1 The Beatles - I Should Have Known Better [HQ] THE SKATALITES - INDEPENDENT AN…

若い頃のボブ・マーリーの意外な姿

ボブ・マーリーは最初からレゲエでドレッド、ではなかっんだたと知ったのは実は近年のことだ。 それ以前はなんとなく、ボブ・マーリーってずっとそういう感じだったと思い込んでいたので、デビューしたばかりの頃の写真を見た時はそのギャップにけっこう驚い…

Supercilious のCDを買った

これはジャンルで言うとエレクトロニカっていうの?主に聴くのはブルーズ、ソウル、レゲエの古いやつなのでこういう方面の音楽はまるで知らないんだが、踊る猫さんの記事に貼ってあった動画で聴いて好きになって探して買ってみた。ところがこれがろくな情報…

プレシャス・ウィルソンはもっと評価されるべきシンガーだと思う。

ディスコブームの頃、ヨーロッパで活動していたイラプション(Eruption)というバンドがあって、1975年から1979年の間のボーカルだったのがプレシャス・ウィルソン(Precious Wilson)。 とてもパワフルな声でそしてすごく上手い。「ボーカル担当」とかでな…

宗教と価値の多様性

多様性を尊重しよう、多様な価値があることを認めよう、っていうのはもう近年では疑問を抱くことも許されないような考え方だと思うが、その中に宗教まで含んだ場合はどうだろう。 宗教というものは徹底すればそもそも多様な価値の併存を許さないものだと考え…

スライ&ロビーのCDレビューみたいなもの。

昨年の11月あたりから聴きはじめたばかりのスライ&ロビーだが、得られる情報がそう多くないのにアルバムの枚数はやたら多いものだからどれを買ったらいいのかずいぶんと迷った。スライ&ロビーってレゲエのドラム&ベースのすごいベテランコンビなんだけど…

画家の描いた戦争画、素人の描いた戦争の絵。

絵とかろくに描いたこともない普通の人が自分の見た光景を描いた戦争の絵というのは拙いと言えば全く拙い絵なのだが、見ていて辛くなるものを強く感じる。 しかしプロの画家が戦争の惨禍を描いた作品からはそのように強烈に迫ってくるものを感じたことが一度…

「大衆迎合主義」、「ポピュリズム」という全く人をバカにした言葉

大衆迎合主義、ポピュリズム、ポピュリスト。 これらの言葉を政党や政治家の批判として用いるのは結局、大衆はまともな判断ができない愚かで教導すべき存在だと言っているのと同じだ。実は露骨にバカ扱いしてるな。 tyurico.hatenablog.com

トランプ大統領の選出と「アメリカの分断」

トランプ大統領の選出という結果をまるでこの世の終わりが来たかのように嘆いてみせるというのは、馬鹿にしているにせよ憐れんでいるにせよ、とにかく「彼に投票した人たちは愚かな判断をした人たちだ」と見下すことにおいては違いがない。 今回の大統領選挙…

最近初めて知って驚いた、マルコムX大学。

黒人大学*1と黒人ミュージシャンの関連でキャブ・キャロウェイのウィキの記事を読んでいた。 まず意外だったのは、彼はけっこう裕福な家庭の生まれで両親ともに黒人大学の出身で、お父さんは弁護士でお母さんは学校の先生だったという記述。 キャブ・キャロ…

最近初めて知って驚いた、アメリカの黒人大学。

黒人大学、現在では Historically black colleges and universities、歴史的黒人大学と総称されるらしい。*1 60年代中頃のソウルのライナーノーツを読んでいたら、「これは作曲者が大学生のときに作った曲だ」という記述があったので、その頃のアメリカの大…