膨らまない話。

Tyurico's blog

ほとんど誰も書いてない話

プレシャス・ウィルソンはもっと評価されるべきシンガーだと思う。

ディスコブームの頃、ヨーロッパで活動していたイラプション(Eruption)というバンドがあって、1975年から1979年の間のボーカルだったのがプレシャス・ウィルソン(Precious Wilson)。 とてもパワフルな声でそしてすごく上手い。「ボーカル担当」とかでな…

宗教と価値の多様性

多様性を尊重しよう、多様な価値があることを認めよう、っていうのはもう近年では疑問を抱くことも許されないような考え方だと思うが、その中に宗教まで含んだ場合はどうだろう。 宗教というものは徹底すればそもそも多様な価値の併存を許さないものだと考え…

スライ&ロビーのCDレビューみたいなもの。

昨年の11月あたりから聴きはじめたばかりのスライ&ロビーだが、得られる情報がそう多くないのにアルバムの枚数はやたら多いものだからどれを買ったらいいのかずいぶんと迷った。スライ&ロビーってレゲエのドラム&ベースのすごいベテランコンビなんだけど…

画家の描いた戦争画、素人の描いた戦争の絵。

絵とかろくに描いたこともない普通の人が自分の見た光景を描いた戦争の絵というのは拙いと言えば全く拙い絵なのだが、見ていて辛くなるものを強く感じる。 しかしプロの画家が戦争の惨禍を描いた作品からはそのように強烈に迫ってくるものを感じたことが一度…

「大衆迎合主義」、「ポピュリズム」という全く人をバカにした言葉

大衆迎合主義、ポピュリズム、ポピュリスト。 これらの言葉を政党や政治家の批判として用いるのは結局、大衆はまともな判断ができない愚かで教導すべき存在だと言っているのと同じだ。実は露骨にバカ扱いしてるな。 tyurico.hatenablog.com

トランプ大統領の選出と「アメリカの分断」

トランプ大統領の選出という結果をまるでこの世の終わりが来たかのように嘆いてみせるというのは、馬鹿にしているにせよ憐れんでいるにせよ、とにかく「彼に投票した人たちは愚かな判断をした人たちだ」と見下すことにおいては違いがない。 今回の大統領選挙…

キャブ・キャロウェイとマルコムX大学

黒人大学*1と黒人ミュージシャンの関連でキャブ・キャロウェイのウィキの記事を読んでいた。 まず意外だったのは、彼はけっこう裕福な家庭の生まれで両親ともに黒人大学の出身で、お父さんは弁護士でお母さんは学校の先生だったという記述。 キャブ・キャロ…

最近初めて知って驚いた、アメリカの黒人大学。

黒人大学、現在では Historically Black Colleges and Universities、歴史的黒人大学と総称されるらしい。*1 60年代中頃のソウルのCDの解説を読んでいたら、「これは作曲者が大学生のときに作った曲だ」という記述があったので、その頃のアメリカの大学生…

怒りと納得

ひとたび納得がいってしまうと人はもう怒ることができない。だとすれば怒りを抑えるために向けるべきものは、忍耐とか冷静さのようなものではなく偏に歪みのない認識である、ということになるだろう。

命の危険を冒してまで移民が大挙して遠い異国に押し寄せて来るということは、

彼らが「自分の国では満足に暮していける望みが到底ない、行けるんだったら手を尽くしてなんとしてでも他所の豊かな国に行った方がいい」と考えているということだろう。それで、「彼らはそこまで追い込まれているのだ」と考えることもできる。 だからそれに…

「なぜ日本はスティーブ・ジョブズのような人間が出てこないのか」という問いをよく見かけるのだが、

これは「なぜアメリカはジョブズのような人間が出てくるのか」と問い直すべきだろう。日本だけの話でなく、アメリカ以外のどの国からもジョブズのような人間は出てないのだ。 問いがまず機能していない。

ソウルシンガー、ジェイムズ・カーのCDレビューみたいなもの。

いったい誰のためになるのかというやたらとニッチなCDレビューみたいなものを再度。 一からの説明とか無しで、ジェイムズ・カーをある程度知っている人を対象にした記事になります。以後も書き足し書き直しあり。 CD発売年はイギリスでの発売年の方を表…

『相楽総三とその同志』 を読んでいて引いてしまった。

勤王倒幕で働いていたのに偽官軍の汚名を着せられて処刑されてしまった相楽総三たちの冤を雪ぐために長谷川伸が記したという史伝『相楽総三とその同志』。 昔から気にはなっていたが、少し前にようやく買って読み出した。 引いたというのは以下の短い記述で…

「多様性を尊重しよう」の厄介さ

「多様性を尊重しよう」と言うのだから当然そこには差異が歴然と存在しているわけだが、じゃあその差異や特徴、独特さ固有性を具体的に述べてみると、「それは差別的行為だ」と言われてしまうという厄介さ。

モデルの不快な顔面で視線を奪う広告の手法、

どうも広告業界にはそういう手法やノウハウがあるんじゃないかと前々から思っている。 瞬間的に違和感や不快感を微妙なレベルで与えることによって広告に目を向けさせる手法と言おうか。おそらく中途半端な美男美女が微笑む広告よりずっと効き目があることだ…

トゥーツ&ザ・メイタルズのCDレビューみたいなもの。

一体誰のためになるのかというやたらとニッチな情報になるが、ここ三か月ほどのあいだブログやサイトをいろいろ覗いて調べてCDを買い集めて聴いて、CDのレビューというか紹介をまとめて書いておこうと思うようになった。 結局、調べる時に一番お世話にな…

イエスの劇的な最期と仏陀の平凡な最期と

2ちゃんねるのまとめサイトを見てたら「知らない方が幸せだった雑学」というのがあって、その中に「お釈迦さまが食あたりで亡くなったこと」という書き込みがあって、それに対して「それじゃただの普通の人じゃん」みたいなレスがあった。 まあそうかもしれ…

戦争であまり悲惨な体験をせずに済んだ人の話

正月に酒を飲みながら叔父さんと話していて、死んだおじいさんの話になった。 夜更けに二人だけになったこともあってか、普段はしないような話題にも及んだ。 私のおじいさんは兵隊にとられて大陸に渡り、戦後はソビエト軍に捕まって何年か抑留されていた。…

奴らは愚か者であるか、さもなければ邪な者である

「私たちが信じる教えは正しく尊い無上のものである」という信念が揺るぎない強固なものであれば、 当然のこと「奴らはなぜこんな素晴らしい教えに従わないのか」という疑問が生じる。 それに対しては、 ① 奴らは正しく尊い教えが理解できない愚かで憐れな連…

シュガーヒル・ダウンタウン・オーケストラの何も残さない名盤

シュガーヒル・ダウンタウン・オーケストラという日本のインディーズバンドが大好きで一時期は本当にそればかり聴いていた。ギター、ベース、ドラム、女の子のボーカルの四人組で、軽快なスカ、ロックステディのバンドと言ったところだろうか。車中のラジオ…

「私たちの教えこそが本物」という考えのない宗教、相対主義的な宗教というのはあり得るだろうか

「私たちの教えこそが本物、本当に正しいのは私たちの教えだけ」と本気で考えているのであれば、「奴らは間違っている、奴らはわかっていない」という他を否定する断定を避けることはできない。ならば当然のこと諍いは起こるし果ては殺し合いにもなる。 それ…

お金を多く稼げる仕事とはどんな仕事か

「景気が良い」ということの意味は世の中の金の巡りが良いということだろうと前回書いた。それに関係する話で、詰るところ「多くのお金を動かした人がお金を多く稼ぐ」のだろう。 どういう仕事が多く稼げるのか、どういう人間が多く稼ぐのかは色々と考えられ…

アウトサイダー・アートの本質はそこではないと思う

アウトサイダー・アートという言葉の「アウトサイダー」というのは、「一般社会の外側の人たち」という意味ではなく、「美術の世界や美術の制度の外側の人たち」という意味なんだろう。 しかしまあそうは言っても、アウトサイダー・アートの人たちは実際ぶっ…

「戦争体験の継承」というのはどだい無理な話だ。

なぜ、ある人間が体験したことを別の人間が継承していけるなどと考えるのだろうか。 体験というのは直接的で一回限りのものだ。 仮に、無縁の人間によって誰かの体験が正しく継承され得るのだとしたら、その体験の唯一性、かけがえのなさは色を失ってしまう…

歳をとると怒りっぽくなるという話はどういうことか

歳をとって衰えていけば自分の思うに任せぬ物事は増える一方であって、 また怒りというものが「こうあるべきだ」という自分の意に沿わない物事に生じるものだとすれば、 歳をとると怒りっぽくなるのは必定であるか。 tyurico.hatenablog.com

大人用オムツの「アテント」ってダジャレ?

調べてみても少しも得るところが無いので積年の疑問を書いてみた。 「アテント」って商品名、「アンタもうオムツあてんと、」っていうダジャレなんだろうか? 小林製薬だったら言うまでもないのだが。

「セカンドマーダー」って言葉はまだ世に無いのか

むかし神戸で連続児童殺傷事件を起こした少年が二十年近く経って事件に関わる本を出版して再び世を騒がせた。 それで「セカンドマーダー」という言葉が思い浮かんだので検索してみたのだが、ブログとツイッターが二つほど見つかっただけだった。検索の対象期…

「ありえへん!」 人は「有るまじき事」に怒る

芸能人のトークで「いやこないだカクカクシカジカこんな腹立つことがありまして、」みたいに自分の腹が立った体験を話して、 最後に「それって信じられます? ありえへんでしょ!」って感じの話。まず関西弁の間違いがありましたらご容赦ください。 だがこの…

「我に理あり彼に非あり」

それがどういう類のものであろうとも、怒りというものは結局のところ「我に理あり彼に非あり」と言っている。 おそらく全ての怒りの根底にあるものは「私は正しい あいつは間違っている」という断定だ。

どの政党にではなく、パワーバランスに投票したいんだが。

有権者それぞれに10票が与えられる。 で、A党5票、B党3票、C党2票、というように投票、集計される。 消去法でA党かと思いながらバカ勝ちはさせたくない。 どこが勝つかより、力のバランスに注文を出したいのだ。 投票しどころが分からない - 膨らまない…