膨らまない話。

Tyurico's blog

ほとんど誰も書いてない話

「なぜ日本はスティーブ・ジョブズのような人間が出てこないのか」という問いをよく見かけるのだが、

日本ばかりでなく、アメリカ以外のどの国からもジョブズのような人間は出てないんだから、 「なぜアメリカはジョブズのような人間が出てくるのか」と問い直すべきだろう。 問い自体がちゃんと機能していない。

ソウルシンガー、ジェイムズ・カーのCDレビューみたいなもの。

いったい誰のためになるのかというやたらとニッチなCDレビューみたいなものを再度。 一からの説明とか無しで、ジェイムズ・カーをある程度知っている人を対象にした記事になります。以後も書き足し書き直しあり。 CD発売年はイギリスでの発売年の方を表…

『相楽総三とその同志』 を読んでいて引いてしまった。

勤王倒幕で働いていたのに偽官軍の汚名を着せられて処刑されてしまった相楽総三たちの冤を雪ぐために長谷川伸が記したという史伝『相楽総三とその同志』。 昔から気にはなっていたが、少し前にようやく買って読み出した。 引いたというのは以下の短い記述で…

「多様性を尊重しよう」の厄介さ

「多様性を尊重しよう」と言うのだから当然そこには差異が歴然と存在しているわけだが、じゃあその差異や特徴、独特さ固有性を具体的に述べてみると、「それは差別的行為だ」と言われてしまうという厄介さ。

モデルの不快な顔面で視線を奪う広告の手法、

どうも広告業界にはそういう手法やノウハウがあるんじゃないかと前々から思っている。 瞬間的に違和感や不快感を微妙なレベルで与えることによって広告に目を向けさせる手法と言おうか。おそらく中途半端な美男美女が微笑む広告よりずっと効き目があることだ…

トゥーツ&ザ・メイタルズのCDレビューみたいなもの。

一体誰のためになるのかというやたらとニッチな情報になるが、ここ三か月ほどのあいだブログやサイトをいろいろ覗いて調べてCDを買い集めて聴いて、CDのレビューというか紹介をまとめて書いておこうと思うようになった。 結局、調べる時に一番お世話にな…

イエスの劇的な最期と仏陀の平凡な最期と

2ちゃんねるのまとめサイトを見てたら「知らない方が幸せだった雑学」というのがあって、その中に「お釈迦さまが食あたりで亡くなったこと」という書き込みがあって、それに対して「それじゃただの普通の人じゃん」みたいなレスがあった。 まあそうかもしれ…

戦争であまり悲惨な体験をせずに済んだ人の話

正月に酒を飲みながら叔父さんと話していて、死んだおじいさんの話になった。 夜更けに二人だけになったこともあってか、普段はしないような話題にも及んだ。 私のおじいさんは兵隊にとられて大陸に渡り、戦後はソビエト軍に捕まって何年か抑留されていた。…

奴らは愚か者であるか、さもなければ邪な者である

「私たちが信じる教えは正しく尊い無上のものである」という信念が揺るぎない強固なものであれば、 当然のこと「奴らはなぜこんな素晴らしい教えに従わないのか」という疑問が生じる。 それに対しては、 ① 奴らは正しく尊い教えが理解できない愚かで憐れな連…

シュガーヒル・ダウンタウン・オーケストラの何も残さない名盤

シュガーヒル・ダウンタウン・オーケストラという日本のインディーズバンドが大好きで一時期は本当にそればかり聴いていた。ギター、ベース、ドラム、女の子のボーカルの四人組で、軽快なスカ・テイストのバンドと言ったところだろうか。車中のラジオでたま…

「私たちの教えこそが本物」という考えのない宗教はあり得るか

「私たちの教えこそが本物、本当に正しいのは私たちの教えだけ」と本気で考えているのであれば、「奴らは間違っている、奴らはわかっていない」という他を否定する断定を避けることはできない。ならば当然のこと諍いは起こるし果ては殺し合いにもなる。 それ…

お金を多く稼げる仕事とはどんな仕事か

「景気が良い」ということの意味は世の中の金の巡りが良いということだろうと前回書いた。それに関係する話で、詰るところ「多くのお金を動かした人がお金を多く稼ぐ」のだろう。良いとか悪いとかは関係なく。 どういう仕事が多く稼ぐのか、どういう人間が多…

アウトサイダー・アートの本質はそこではないと思う。

おそらく アウトサイダー・アートという言葉の「アウトサイダー」というのは、「一般社会の外側の人たち」という意味ではなく、「美術の世界や美術の制度の外側の人たち」という意味なんだろう。 しかしまあそうは言ってみても、アウトサイダー・アートの人…

「戦争体験の継承」というのはどだい無理な話だ。

どうして或る人間が体験したことを全く別の人間が引き継いでいけると考えるのだろうか。 体験というのは直接的で一回限りのものだ。 もし無縁の人間によって誰かの体験が継承されうるのだとしたら、その体験の唯一性、かけがえのなさは色を失ってしまう。 話…

歳をとると怒りっぽくなるという話はどういうことか

歳をとって衰えていけば自分の思うに任せぬ物事は増える一方であって、 また怒りというものが「こうあるべきだ」という自分の意に沿わない物事に生じるものだとすれば、 歳をとると怒りっぽくなるのは必定であるか。 「ありえへん!」 人は「有るまじき事」…

大人用オムツの「アテント」ってダジャレ?

調べてみても少しも得るところが無いので積年の疑問を書いてみた。 「アテント」って商品名、「アンタもうオムツあてんと、」っていうダジャレなんだろうか? 小林製薬だったら言うまでもないのだが。

「セカンドマーダー」って言葉はまだ世に無いのか

むかし神戸で連続児童殺傷事件を起こした少年が二十年近く経って事件に関わる本を出版して再び世を騒がせた。 それで「セカンドマーダー」という言葉が思い浮かんだので検索してみたのだが、ブログとツイッターが二つほど見つかっただけだった。検索の対象期…

「ありえへん!」 人は「有るまじき事」に怒る

芸能人のトークで「いやこないだカクカクシカジカこんな腹立つことがありまして、」みたいに自分の腹が立った体験を話して、 最後に「それって信じられます? ありえへんでしょ!」って感じの話。まず関西弁の間違いがありましたらご容赦ください。 だがこの…

「我に理あり彼に非あり」

それがどういう類のものであろうと、怒りとは「我に理あり彼に非あり」というものだと言えるのではないか。 おそらく全ての怒りの根底にあるものは「私は正しい あいつは間違っている」という断定だ。

どの政党にではなく、パワーバランスに投票したい。

有権者それぞれに10票が与えられる。 で、A党5票、B党3票、C党2票、というように投票、集計される。 消去法でA党かと思いながらバカ勝ちはさせたくない。 どこが勝つかより、力のバランスに注文を出したいのだ。 投票しどころが分からない - 膨らまない…

山岡鉄舟は身長2メートル!? それからウィキペディアの拙い文章について

十年近く前のことだと思うが、森田信吾さんの時代劇マンガを読んでいたら幕末の山岡鉄舟は身長が2メートルあったみたいな記述がさらっと書かれていて驚いた。*1 子母澤寛の幕末物ならけっこう読んでいるのだが、鉄舟がそんな巨漢だったと読んだ記憶がない。…

「人は見かけによらない」と言うことわざが意味するところ

わかりきっている事柄にことわざの必要はない。 「人は見かけによらない」とわざわざ忠告しているということは、逆に「ほとんどの場合、人は見かけによって判断しても特に問題がない」ということを意味している。

「菊千代」と名乗る不憫さ

映画『七人の侍』の中で三船敏郎演じる「菊千代」だけは本当の侍ではなく、俺は侍だと言い張っているだけの男。おそらくは戦乱で孤児となって辛くも生き延びてきた百姓の倅で、どこかで拾ったかでもした武家の家系図を開いてそう言い張る。その家系図に記さ…

なんで裁判員制度はトラウマ生産的な事件ばかりを担当させるのか。

どういう判決が出ようとも後味が悪い事件ばかりなんだが、ほんと嫌がらせでもしたいんだろうか?以下は当のサイトからコピーしたものだけど、どういう理由でこういう類の事件ばかりを対象にするのかという説明が全く書かれてない。(太字で強調しました。) …

エヴァンゲリオン  閉鎖/侵入/拒絶/融合

あるいは、境界/侵入/拒絶/融合。 TV版のエヴァンゲリオンを設定やストーリーの解釈なしで見ると、使徒のサイズでも人間のサイズでも、大体こんな感じの話だと思う。

橋本治さんの「お正月」という素晴らしい文章

昔のお正月は、静かだった。なぜかっていうと、みんな、幸福だったから。幸福だったから、あんまりジタバタする必要がなかった。幸福になるために必要なジタバタは、みんな12月に終わらせてきちゃったから、それでみんな静かに幸福なお正月をやってられた。 …

なぜ彫刻の方が絵画よりも早く写実的な表現に至るのか

絵画での人物表現と、彫塑での人物表現を歴史的に比べてみると、洋の東西を問わず、彫刻や塑像の人物表現の方がより早い時期により高い写実性を実現しているように思われるのだが、立体の方が表現しやすいのだろうか。

ビートたけしとくだらなさ

ビートたけしは面白いことが好きというより、くだらないことが好きなんだと思う。

「どんどん解ってしまう人」と「簡単にそうはいかない人」の違い  『橋本治と内田樹』を読んだ

橋本さんと内田さんの対談本を読んでみた。 橋本さんはずいぶん昔から物書きの人で、内田さんはこの頃の人だけど、実は二つしか歳が違わないらしい。内田さんが橋本さんをずいぶんと賞賛していることは他の本で知っていたけれど、この対談を読んでみたら、正…

ヘンリー・ダーガーがよくわからない

以前NHKの『日曜美術館』でも特集されたほどで、ヘンリー・ダーガーという奇人は日本でも既に十分関心と注目を集める存在になっていると言えるだろう。 奇人と評したのは、画家でも作家でもない素人の彼が、数十年もの長い年月にわたって誰に見せる為でも…