膨らまない話。

Tyurico's blog

ほとんど誰も書いてない話

「極北」という意味がよくわからない言葉

昔、ある新聞の書評欄でこんな文章を目にした。 「現代文学の極北で一人孤独な闘いを続ける女コマンドー赤坂真理。」 なんて大げさでくだらない文章なんだという印象が強烈だったので、細部はともかく「現代文学の極北」と「女コマンドー」に間違いはないは…

「バカ」の本はなぜ売れるのか

「バカ」 の二文字が目に入れば、ある者は 「これはあいつのことだろう」 と思い、またある者は 「まさか俺のことじゃないよな」 と思いそれぞれ手に取る次第で、表題に 「バカ」 と付いた本は売上を伸ばすのだと考えられる。

『はだしのゲン』は何よりまずマンガとして面白かったのだ。

昨年末、作者の中沢啓治さんの訃報が伝えられた。 『はだしのゲン』 を読んだのは小学生の時だったと思う。 あのマンガを少年ジャンプで連載していたというのは今からすると信じ難い事実だが、当時はマンガ雑誌という媒体自体がまだまだ野放し的な状態だった…

俳句とか季語とかは関係ない。  吉田拓郎 『旅の宿』の歌詞について

もう十数年昔の事、ある地方紙のコラムでおおよそ次のような指摘を目にした。「吉田拓郎の『旅の宿』の歌詞から、当時の若者にはまだ俳句を詠むという習慣があったということを知ることができる。」筆者は評論家とか文筆家とかであった筈で、少なくとも読者…

キモ顔のアイキャッチャー。  おそらくは不快感で視線を奪う広告の手法

近年のネット広告では、気持ち悪いというか不愉快な面相をあえて使う手法でもあるのでしょうか。最近目にするようになった「FXで今月こんなに儲けちゃいました」みたいな広告で思い出しました。ロングヘアの若い女性なんですが明らかに変な顔。あるいは変…

『アッパレ!戦国大合戦』の冒頭シーンを考える。あるいは間をつなぐ想像力について。

劇場版『クレヨンしんちゃん』シリーズはもともと『クレヨンしんちゃん』ファンの間では評価が高かったのですが、2001年に公開された『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』と2002年に公開された『アッパレ!戦国大合戦』の二作でファン以外からも広くそれも熱烈と…

池内紀 『恩地孝四郎 一つの伝記』の上滑りな文章

池内紀さんがまとめた恩地孝四郎の評伝が出版されていたことを知り、まず地元の図書館にリクエストして入れてもらって読んでみた。なにせ値段は6,000円を超える。恩地孝四郎の名を知る人も少ないだろう。大正、昭和前期の版画家・洋画家であり本の装丁もし詩…