膨らまない話。

Tyurico's blog

本とか映画とか音楽とか

たま 「電車かもしれない」 

たま~電車かもしれない サビの部分。 夕方 がったん 電車が走るよ 夕まぐれの空を ぼくらは 生れつき からだのない こどもたち だいどこ ごっとん 電車が通るよ よそのうちの中を ぼくらは 生れつき からだのない こどもたち 1番のサビが「ゆうがた がった…

『寄生獣』と『うしおととら』と『デビルマン』の共通性

主人公がなかば異類と化すことによって人類の存在を脅かす異類と戦う力を得る、というかたちは『寄生獣』も『うしおととら』も共通している。遡れば『デビルマン』もそうだ。

SF作品の中の「小さい」テクノロジー描写のむずかしさ

前も別のマンガで同じことを思ったのだが、久しぶりに芦奈野ひとしさんの『ヨコハマ買い出し紀行』を読み返していて再度思った。 近未来、海面上昇が続いて人類が緩やかに衰退しつつあるとはいえなんだかのんびりとした世界で、可愛い女の子のロボットが喫茶…

人道的戦争、人道的兵器。

先頃レナード・ニモイ氏が亡くなられた。 それあってか、『スタートレック』というか『宇宙大作戦』で印象に残るこんなような話を思い出した。 ある恒星系で、エンタープライズ号が戦争中の惑星に立ち寄る。しかしそこに戦禍の様子は全く見られない。 実は彼…

翻訳の批判でどの辺りを目途とするか

落合恵子による新訳『海からの贈りもの』の訳文のひどさに怒りを覚え、これを指摘し批判するためだけのブログを作った。5年前のことになる。 d.hatena.ne.jp 怒りの余りに結構な量の文章を書きながらしかしこれを読んでくれる人はいるだろうかと懸念してい…

映画 『荒野の七人』の面つき

最近『荒野の七人』を見返していて、あの頃は「かっこいい男の顔」の幅が今よりもずっと広かったんだなあと思った。 昨今の人気俳優が勢揃いでリメイクしても、似たり寄ったりは言い過ぎとしても幅はもっと狭いものになるだろう。 ユル・ブリンナー、スティ…

巴水とメビウス

見逃したけれど、NHKの『日曜美術館』で巴水を特集していた。 川瀬巴水は大正・昭和期の浮世絵版画家。むしろ外国人に愛好家が多いらしい。 作品はこんな感じ。 ネットで巴水の木版画をあれこれ見ていて、やっぱり江戸の浮世絵と違って画題は伝統的なのに…

プリンス・バスターのCDが欲しい

ピーター・バラカンさんのラジオ番組で知ったプリンス・バスターだが、まったく便利な時代で、You Tubeでいろいろ曲を探して少しずつだがわかってきた。 要するに1960年代に登場した(そして今でも現役だとか)ジャマイカのスカ・ミュージシャンと言ってよい…

『GODZILLA ゴジラ』観ました。

渡辺謙さんが芹沢博士役で出てるハリウッド新作のあれ。開始から一時間ゴジラが姿を見せないのはちょっと不満だけど面白く観ました。 やはり劇場の大画面と音響で観て良かった。 ドラマ部分とかはすっとばして以降に思いついたことを少し。 ネタばれあり。 …

アメリカ 銃の国 自動車の国 飛行機の国

ネットでアン・モロウ・リンドバーグ関連の調べものをあれこれしていて思ったことだが、たぶんアメリカって飛行機の国でもあるんだろう。航空機の歴史と文化というのが深く、幅広く、産業や軍事だけでなく個人の日常や仕事のレベルでも根付いているんだろう…

「菊千代」と名乗る不憫さ

映画『七人の侍』の中で三船敏郎演じる「菊千代」だけは本当の侍ではなく、俺は侍だと言い張っているだけの男。おそらくは戦乱で孤児となって辛くも生き延びてきた百姓の倅で、どこかで拾ったかでもした武家の家系図を開いてそう言い張る。その家系図に記さ…

今回の騒動はともかくとして、『美味しんぼ』は

なんだってキャラの顔の横幅がああも広くなってしまったんだか。栗田さんが「海原雄山氏」とか呼び出したのもムズ痒い。

エヴァンゲリオン  閉鎖/侵入/拒絶/融合

あるいは、境界/侵入/拒絶/融合。 TV版のエヴァンゲリオンを設定やストーリーの解釈なしで見ると、使徒のサイズでも人間のサイズでも、大体こんな感じの話だと思う。

「手塚治虫って実はエログロ作品も描いてるよね」じゃなくて、たぶんエログロは手塚マンガの本質だ。

手塚マンガはむしろエログロの薄暗い部分に一番強い魅力を感じてしまう。 と言っても、ああ見えて手塚治虫ってけっこうエログロの異色作問題作も描いてるよね、って話ではなく、「エログロ」と括られることのない普通の作品でもあちこちにエログロの強い力が…

橋本治さんの「お正月」という素晴らしい文章

昔のお正月は、静かだった。なぜかっていうと、みんな、幸福だったから。幸福だったから、あんまりジタバタする必要がなかった。幸福になるために必要なジタバタは、みんな12月に終わらせてきちゃったから、それでみんな静かに幸福なお正月をやってられた。 …

ディレクターズ・カット版の映画に拍子抜けすること。

『ゾンビ』シリーズを一作も観てないのになんですが、こちらの記事を読んでいて頷きました。 好みの問題ですけどね - 魂の売れ残り 映画の完全版とかディレクターズ・カット版というのは、資金不足、上映時間の超過、技術的な困難、映画会社の意向など諸々の…

映画 『陰陽師』と『帝都物語』を26文字にまとめてみた。

遠い昔に封印された強大な怨霊を都に解き放とうとする。

『パシフィック・リム』を観た (ネタバレ有り)

観に出かけてきました。 なんせ地元で上映してないので。 巨大怪獣と巨大ロボットが殴りあいをする映画を大金を使って本気で作ったんですから、かつて怪獣少年だった者としてはツッコミどころがいかに有ろうが気にしません。 ノーガード、無抵抗で見入ってき…

「どんどん解ってしまう人」と「簡単にそうはいかない人」の違い  『橋本治と内田樹』を読んだ

橋本さんと内田さんの対談本を読んでみた。 橋本さんはずいぶん昔から物書きの人で、内田さんはこの頃の人だけど、実は二つしか歳が違わないらしい。内田さんが橋本さんをずいぶん賞賛していることは他の本で知っていたけれど、この対談を読んでみたら、正直…

映画 『ラストサムライ』と『ダンス・ウィズ・ウルブス』を25文字にまとめてみた。

西洋が否定した 「野蛮」 の中に本当の気高さがあった。

はっぴいえんどの『春よ来い』の歌詞は少しヘンだ

はっぴいえんどは大好きなバンドで「春よ来い」も好きな曲なのだが、歌詞の冒頭はやっぱりヘンだと思って聞くたびに雑念が湧いてしまう。 お正月と云えば 炬燵を囲んで お雑煮を食べながら 歌留多をしていた ものです 雑煮を食べながらコタツの上でカルタな…

『エウレカセブン』 の歌詞の上手さ

FLOWというバンドのDAYSという歌があって、『交響詩篇エウレカセブン』というアニメの主題歌として知っているだけなのだけれど、歌詞のこのくだりは上手いなあと思う。 通い慣れた道 歩み進んでも戻れない 最初の嘘 最後の言葉 「最初の嘘 最後の言葉」直接…

ふたたび、恩地孝四郎の詩について

検索がずいぶんと便利になったのでキーワードを選べばかなりマイナーな事柄も引っ掛かってくる。 こんなことに興味を持っている人は自分以外にいるのかと思われるようなことでも大概は出てくる。 しかし、恩地孝四郎の詩に関心を寄せている人が見つからない…

映画 『レオン』と『トランスポーター』を44文字にまとめてみた。

裏の世界を生き抜いてきた男が自分のルールを破ってつい女を助けてしまいとんだ揉め事になる。

映画 『ラピュタ』と『未来少年コナン』を23文字にまとめてみた。

滅亡した旧文明の超兵器を復活させる鍵を巡る話。 アニメ版の『ナウシカ』もだいたい同じ。

『パシフィック・リム』はちょっと観てみたい

ハリウッド作品だけど監督はメキシコ人のギレルモ・デル・トロ。 「ギレルモ」、もう名前から怪獣っぽくていいですね、響きが。太平洋の海底から巨大な怪獣が次々に出現して大暴れ、それを倒すために巨大ロボットが各国から投入されて、という映画。 予告編…

早瀬利之 『タイガー・モリと呼ばれた男』を読んだ

戦前の剣道界屈指の実力者であり、渡米してはフェンシングにおいても全米2位にまで昇ったタイガー・モリこと森寅雄の伝記。 わかる人にはわかる言い方で手短に言えば、村上もとかがマンガで描いたらピッタリじゃないかというその人物と生涯。 タイガー・モ…

「バカ」の本はなぜ売れるのか

「バカ」 の二文字が目に入れば、ある者は 「これはあいつのことだろう」 と思い、またある者は 「まさか俺のことじゃないよな」 と思いそれぞれ手に取る次第で、表題に 「バカ」 と付いた本は売上を伸ばすのだと考えられる。

押井守監督映画の苦手なところ

映画『イノセンス』では登場人物たちが、古今東西の本からいろいろな言葉を引用しては会話をする。登場人物たちの知識教養の志向と水準は、大体のところ押井監督自身のそれと重なり合ってしまうだろう。そこから狭さというか閉じた感じを受けて何か苦手だ。…

電脳×緑雨 あるいはヒネクレモノ古今ふたり

少し前、ケーブルTVで押井守監督の『イノセンス』をやっているのを途中からなんとなく見ていた。 昔一度DVDを借りて見たことがある。その時は気づかなかったが今回ぼんやり見ていると、登場人物が斎藤緑雨の警句を口にしている。 「刀を鳥に加えて鳥の…

『はだしのゲン』は何よりまずマンガとして面白かったのだ。

昨年末、作者の中沢啓治さんの訃報が伝えられた。 『はだしのゲン』 を読んだのは小学生の時だったと思う。 あのマンガを少年ジャンプで連載していたというのは今からすると信じ難い事実だが、当時はマンガ雑誌という媒体自体がまだまだ野放し的な状態だった…

「松本竣介展」の図録を買った

世田谷美術館で「生誕100年 松本竣介展」を年明けまでやっているというのをNHKの「日曜美術館」で見た。 ネットで探ってみると、この度の展覧会ではなかなか立派な図録が出版されたらしい。 さらに探って郵送で買えることがわかり、さっそく現金書留で送…

さっさと直すべきアマゾンレビューの問題点

あるサイトから飛んで、アマゾンの角川文庫版『不思議の国のアリス』のレビューを読んでいた。 何だこりゃ全然参考にならないじゃないか、「いいえ」とクリックしてから(新潮文庫)と注記があるのに気付いた。新潮文庫版に上げたレビューがこっちにも載って…

出版社の始末

先頃買った古書の『恩地孝四郎詩集』には残念ながら一番の目当てだった詩が入ってなかった。 本の状態は良く保たれ中に近刊の案内も残ったままで、そこに続巻らしき『恩地孝四郎詩文集』というのが載っていたのを見つけてネットで探してみたのだがこれが全く…

『アッパレ!戦国大合戦』の冒頭シーンを考える。あるいは間をつなぐ想像力について。

劇場版『クレヨンしんちゃん』シリーズはもともと『クレヨンしんちゃん』ファンの間では評価が高かったのですが、2001年に公開された『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』と2002年に公開された『アッパレ!戦国大合戦』の二作でファン以外からも広くそれも熱烈と…

恩地孝四郎の詩

詩について語れるほどの言葉を持っていないので書きようもないが、読んでみて恩地孝四郎の詩集はやはり買って良かったと思えるものだった。好みだ。 『全詩集』だったらなおのこと良かったのだけれど。

興醒めな映画 『バイオハザード IV』

最新作の公開に合わせてTVで放送していたのをなんとなく見る。 物語は要するにゾンビもの。 地球上で唯一ゾンビによって汚染されていないとされるアラスカの地に主人公が飛行機で降り立つ。そして各地から同様にそこを目指して来たらしい飛行機が草原に無…

『恩地孝四郎詩集』を買った

1977年版だから今から35年前の本だが、それにしては状態がかなり良かった。 小口にシミが僅かあるくらい。 アンケート葉書が中にそのまま残っていて、もしや一度も人手に渡らないままだった一冊なのだろうかと想像する。 特徴的な字体は恩地によるものだろう…

版画家 谷中安規の棟方志功評

『恩地孝四郎 一つの伝記』に引かれている谷中の言葉が興味深かった。 「志功の絵には通俗臭があります。……私にはそれが不満なのです。」と谷中は語ったのだという。 ぎくりとしてやがてこれは案外に見過ごせない言葉ではないかと思いはじめた。 検索して谷…

「甲高い銃声」 は是か非か

光文社が出しているドストエフスキーの新訳版に対しては翻訳に関する批判が少なからずあって、そのなかに長期にわたり批判の記事を上げ続けているブログがある。 自分も別のブログで似たようなことをしているので体験としてわかるが、誤訳などの指摘をしてい…

池内紀 『恩地孝四郎 一つの伝記』の上滑りな文章

池内紀さんがまとめた恩地孝四郎の評伝が出版されていたことを知り、まず地元の図書館にリクエストして入れてもらって読んでみた。なにせ値段は6,000円を超える。恩地孝四郎の名を知る人も少ないだろう。大正、昭和前期の版画家・洋画家であり本の装丁もし詩…