膨らまない話。

Tyurico's blog

音楽とか、本とか映画とか

『海からの贈りもの』 落合恵子のフェミニズムによって歪められた翻訳

海からの贈りもの作者:アン・モロウ リンドバーグ立風書房Amazon 原著の英文、それに新潮文庫の旧訳と比較しながらこの新訳を何度も読んだが、英文読解力の低さによる誤訳が多いだけでなく、何よりも訳者である落合恵子が意図的に書き変えた明らかに原文の意…

『海からの贈りもの 落合恵子の翻訳の問題点』をもっと読んでもらいたいと思うんだが

そのためにはどうしたらいいかな。 tyurico.hatenadiary.jpけっこうな分量だしな。短いのも別に上げとくか。

記事メモ 長沢芦雪の「大黒天図」52年ぶり発見 京都・福田美術館

いや、好い絵だなあ。メモっとこ。 新版 奇想の系譜作者:惟雄, 辻小学館Amazon奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)作者:辻 惟雄筑摩書房Amazon

読書メモ 『日本で力士になるということ』

意外なことに出版社は「ボビージャパン」だ。日本で力士になるということ 外国出身力士の魂作者:飯塚さきホビージャパンAmazon 元高見山関 ところで、この「引退後に親方として協会に残るには日本国籍であることが必須」という条件は、外国出身力士である高…

『はだしのゲン』は何よりまずマンガとして面白かったのだ。 再掲

tyurico.hatenablog.com

『南の島に雪が降る』を読んだ 再掲

tyurico.hatenablog.com 南の島に雪が降る (ちくま文庫)作者:加東 大介筑摩書房Amazon南の島に雪が降る <東宝DVD名作セレクション>加東大介Amazon

試し書き 『紅茶スパイ』手書き読書メモ

紅茶スパイ―英国人プラントハンター中国をゆく作者:サラ ローズ原書房Amazon 幕末日本探訪記 (講談社学術文庫)作者:ロバート・フォーチュン講談社Amazon www.smithsonianmag.com

個人的メモ 「強風オールバック」

www.youtube.com www.youtube.com ここ何年かの日清のCMはどうも好かんけどこれはなんかハマった。 www.youtube.com

アン・モロウ・リンドバーグの『翼よ、北に』を文庫でどこかが出してくれないかな

翼よ、北に作者:アン・モロー リンドバーグみすず書房Amazonアマゾンで見てみると結構高い値で売られている。この本、もっと読まれてほしい本なんだけど手に入りにくいというのが一つ難点で、文庫で出てたらもっと広く読まれるんじゃないかと思う。売り出し…

アン・モロウ・リンドバーグと日本 『翼よ、北に』

2002年刊 『翼よ、北に』 中村妙子訳翼よ、北に作者:アン・モロー リンドバーグみすず書房Amazon 小さいころ、日本から帰った知人からお土産をもらったことがある。それはビロードのような感触の白い紙に包まれた箱で、紅白の紙の紐が結ばれ、その蝶結びのつ…

これって名文なのかな

以前、あるブログで名文として紹介されていた池内紀さんの文章。 勤めが終わったあと、夜おそくまで小説を書いていた。おりおり小さな雑誌からたのまれた。プラハのドイツ語新聞にのせたこともある。薄っぺらな本にまとめられ、ほんの少しだが書評が出た。認…

記事メモ 中国のスマホゲームについての記事に考えを改める

realsound.jp スマホゲームは一切やらない、それどころかゲーム自体やらない、エヴァにも興味がない、そんな自分だがこの記事は興味深く読んだ。『原神』?どうせ中国が巨額の資金と大量の人材ぶちこんで金と物量で覇権取ったんだろという皮相な考えを改めさ…

ジェイムズ・カーの代表曲じゃない再生リスト

オーティス・クレイの記事は割と読まれるんだがジェイムズ・カーの記事は読まれない。なぜだ。 これは代表曲だけどイントロが全然違う Versin2 のほう。エルビス・コステロがカバーしたのはこっち。 www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com www.yo…

「ちゅら」は「美ら」でなく「清ら」が正しいらしい

古くは「きよら」だったのが変化して「ちゅら」になったのだと、だから漢字を当てるなら「美ら」ではなく「清ら」であると。 なるほど道理ではある。 でも沖縄の人気の水族館が「美ら海水族館」だし、沖縄出身の力士だって「美ノ海」と「美ら」が既に定着し…

橋本治+橋爪大三郎 『だめだし日本語論』 絶対に合わないお二方。

橋本さんによる「あとがき」から この対談の初めに「日本語のでき方はこうこうしかじかで、その結果、今の正しく美しい日本語があります」という一つの正解には賛同できないと言ってしまっているのがそこで、明治の言文一致体から現代の口語文はできあがって…

「ピカソはほんまに天才か」という開高健さんの文章があるが、

しかし思うに、画家が天才という言葉というかイメージで語られるようになったのってそれこそピカソからじゃないかな。 日本に限定しての推測だけど、むしろピカソを語る言葉が(芸術における)天才という言葉のイメージを作ったとも言えるのではないか。セッ…

70年代の日本のレゲエ受容について調べる

bunshun.jp 細野晴臣と高橋幸宏。出会いは軽井沢・三笠ホテルのダンス・パーティーだった 1973年5月5日に発表されたデビュー盤『サディスティック・ミカ・バンド』は、ロンドンでT・レックスやデヴィッド・ボウイに感化された加藤和彦のグラム・ロック志向を…

橋本治さんのすごさって、そんなつまらない点に在るのかなと納得が行かない

橋本さんはものごとを説明するのが本当に上手である。「橋本治って、要するにどういうところがすごいんですか?」と没後に橋本さんのことをあまりよく知らない人たちから何度か質問された。その時に「天才的に説明が上手い人です」と言ったら、だいたいの人…

今頃になって『鬼滅の刃』を読む

全巻まとめ買いして読み始めたらいや面白いじゃない。 アニメに比べて原作の絵がヘタだという意見はよく目にしたけど実際読んでみるとヘタだとは思わなかった。 流麗な描線とか緻密な絵とかではないが絵に力があるのは間違いない。 絵は魅力がある。でも戦闘…

記事メモ 高河ゆんさんの話に納得

note.com

記事メモ 木下さんの「連絡船」から

kinoshitakazuo.hatenablog.com kinoshitakazuo.hatenablog.comここ十年くらいで本を読むということに関してとても強く影響が残っているのは、作家でも研究者でも書評家でもなく、木下さんのブログの言葉だ。 小説作品において重要なのは、「なにが描かれて…

記事メモ 塩野七生 × 池内恵「パクス・ロマーナが壊れるとは、どういうことなのか」 

www.shinchosha.co.jp キリスト教世界とイスラム世界 塩野 この本を書いた少し真面目な意図を言うと、こういうことがあるんです。日本人は、キリスト教世界とイスラム世界が、なぜこんなにうまくいかないのだろうと思っているはずです。もうちょっとお互いに…

玉袋筋太郎さんの『絶滅危惧種見聞録』を読む

全国の長距離トラックが集まる「一休食堂 」のインタビューから 玉袋 (前略) でもこの店だったら、これだけ愛されてるから、経営危機なんてないでしょ。 三代目 ありますよ……、今が一番厳しいかもしれないですね。運転手さん自身が厳しいですからね。仕事が…

記事メモ 「私とデヴィッド・リンドレーと、テスコと沖縄音楽と。」

guitarmagazine.jp

『パリは燃えているか』という曲がなんで嫌なのか考えた

好きな人も多いだろうからこんなこと書くと悪い気もするが、どれくらい嫌かというとあのテーマ曲を聞きたくないから番組の『映像の世紀』を見ないくらい。曲が流れる前に他局に変える。で、なんでそんなに嫌なのかと考えると、あの曲は「こう感じなさい」っ…

スガシカオさんが語るメイタルズの話

「俺の超オススメ」、「これが俺はものすごいお気に入りで。」、嬉しいこと言ってくださる。 news.line.me J-WAVE 1/24放送『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』 スガ:インナー・サークルはすごく息が長いバンドで、結成が1968年で74年にメジャーデビューする…

個人的メモ ロバート・フォーチュン関連あれこれ

今日ネットで読んだ記事から思いついて。 books.j-cast.com 幕末日本探訪記 (講談社学術文庫)作者:ロバート・フォーチュン講談社Amazon江戸と北京―英国園芸学者の極東紀行 (1969年)作者:ロバート・フォーチュンAmazon紅茶スパイ―英国人プラントハンター中国…

小泉 悠さんの『ウクライナ戦争』を読む

ウクライナ戦争 (ちくま新書)作者:小泉悠筑摩書房Amazon なお、ウクライナ側はこの頃からトルコ製無人機バイラクタルTB・2をドンバス地方に投入し、親露派武装勢力の陣地をいくつか破壊している。これがロシアを刺激して軍事的緊張が高まったという説も見ら…

「ぼうふらが人を刺すよな蚊になるまでは泥水飲み飲み浮き沈み」か。

『勝新秘録 わが師、わがオヤジ勝新太郎』より ヤクザ絡みでいえば、こんな話を聞いたことがある。オヤジのファンであられた哲学者の谷川徹三先生を、オヤジがお茶屋さんに招待した時のことだ。p.162 一方で、子供がそのまま大人になってしまったような人で…

ヒロポンが当たり前だった頃の話をいくつか

ここで紹介されているのは錠剤。錠剤のヒロポンもあったんだ。ていうか最初はむしろ錠剤だったのか? www.tpa-kitatama.jp こちらは新聞記事の切り抜き。チクロパンというのは次に紹介する本にも出てきた。チクロパンはヒロポンとは逆方向に作用するクスリな…