膨らまない話。

Tyurico's blog

人道的戦争、人道的兵器。

先頃レナード・ニモイ氏が亡くなられた。 
それあってか、『スタートレック』というか『宇宙大作戦』で印象に残るこんなような話を思い出した。
ある恒星系で、エンタープライズ号が戦争中の惑星に立ち寄る。しかしそこに戦禍の様子は全く見られない。
実は彼らはコンピューター上での戦争を行っていたのだ。ただしゲームと違ってそれで被弾して死者が出たということになると、分解機とでもいった機械に自ら入って消滅しなければならない。
かの惑星の人々はこれが野蛮ではない戦争だと考えていた。
たしか結末は、こんなのは異常だと怒ったカーク船長がシステムを破壊してしまう。


もちろんこれはお話だ。
だが現実において、兵士が戦死することそのものが非人道的だと問題視されることはないが、強力な殺傷能力を持ち激しく人体を損壊するような兵器は非人道的だと時に問題視される。
であれば将来、苦痛を与えることなく確実そして瞬時に、スイッチをオフにするように敵兵の命を奪うことのできる兵器が「人道的兵器の誕生です」と言って誇らしげに登場してくることも、ということを考えた。
 
これもまたお話なのだが、案外こういう「人道性」を本気で考える人間がいるような気がする。