私はジェイムズ・カーというソウルシンガーが本当に大好きで、彼はソウルというジャンルに限定する必要がないくらいに卓越した素晴らしいシンガーだと思っているのだが、意外なことに熱心なファンが多いのは日本とイギリスだということで、それで本国アメリカはと言うとどうも事情が違っておそらくほとんど忘れられてしまっているようだ。
アメリカのサイトによる「偉大な男性ソウル・シンガー TOP100」という投票にカーは入っていないのだから。
Final Results! Greatest Male Soul Singers of All Time
www.soultracks.com
エルヴィス・コステロのカバーアルバム Kojak Variety によって私はジェイムズ・カーというソウルシンガーを知り、それでイギリスのレーベルが2002年に出した彼のCDを買った。
そのCDにはボーナストラックとして、1977年に日本のレーベルが出したアルバムに収録されている曲がけっこう入っているのだが、1977年当時、英米では既に彼のレコードはどれも廃盤になっているという状況で、そしてコステロが来日した折にそのアルバムを見つけて買っていって後にカバーアルバムの一曲にした。
こうして見ると日本人とイギリス人の果たした役割がやはり大きい。
外国人が浮世絵を買い集めて日本人はその価値に気づいてなかったみたいなパターンはよく言われるが、逆に日本人の方が真価をわかってる場合だってあるのだ。