膨らまない話。

Tyurico's blog

ジャマイカの元首相がセレクトした100曲入りコンピレーションアルバム

これはジャマイカの第5代首相だった Edward Seaga氏が監修したという4枚組コンピレーションアルバム。1959年から2009年まで50年間の100曲を収録している。
1499円という安い出品があったので買ってみた。今のところ2枚しか聴いてないが、これが予想以上に良かった。
 

Reggae Golden Jubilee-Origins of Jamaican Music

Reggae Golden Jubilee-Origins of Jamaican Music

  • アーティスト: Reggae Golden Jubilee-Origins of Jamaican Music
  • 出版社/メーカー: Vp Records
  • 発売日: 2012/11/06
  • メディア: CD
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表紙、裏表紙にCDが2枚ずつ収まって、間に60ページの解説文を挟んだハードカバー本のような物が送られてきた。(収録曲やアーティストはアマゾンの画像を拡大して読んでください。)
 
 
なんで元首相がレゲエというかジャマイカ音楽のアルバム監修に携わったのかと不思議に思われるが、Seaga氏の経歴はちょっと変わっていて、彼はジャマイカが独立する前から政界に入っていたのだが、また同時期に West India Records Limited という会社を立ち上げて、ヒッグス&ウイルソンバイロン・リー&ドラゴネアーズとかのレコードをプロデュースしていてた。*1


また1964年から1965年のあいだ開催されていたニューヨーク万博の際には、時の大臣としてスカ・ミュージシャンのチームを送って万博にスカを「出品」したのだという。

This Is Ska - Documental (COMPLETO)
これはBBCなのか何なのか、詳しいことがわからないのだが、ちょうどその頃に撮影、編集されたと思しきフィルム。



そして1978年、今度は全く思わぬ形でSeaga氏は音楽シーンに姿を見せた。
当時ジャマイカは国を二分してジャマイカ労働党支持派と人民国家党支持派が激しくというか暴力的に対立しているような状況で、それでボブ・マーリーが融和のためのコンサートで双方の党首をステージに上げて二人を握手をさせた、というのはよく語られるエピソードなのだが、その時の労働党の党首であったのが Seaga氏だった。*2 *3


one love concert 1978 Bob Marley
3分45秒あたりから。長袖の白シャツが Seaga氏。
Edward Seaga氏は1980年から1989年まで首相を務め、1974年から政界を引退する2005年まで30年以上にわたってジャマイカ労働党の党首を務めた。
 
 

参考

ジャマイカ前大統領、エドワード・シアガ(Edward Seaga)がコンピレーション・ボックス・セットを制作 - ワールド・レゲエ・ニュース by ダブストア
翻訳がやっつけ仕事で読みにくく閉口する。
 
Edward Seaga - Wikipedia
 
www.allmusic.com
 
unitedreggae.com
 
1964 World's Fair Archives - Foundation SKAFoundation SKA
万博に出発する前のメンバーの写真が見られる。
 
トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ (Toots and The Maytals) @ ウェスト・ホルツ in グラストンバリー・フェスティバル 2010.06.27 » Smashing Mag

*1:1962年、Seaga氏は会社をバイロン・リーに売却し、リーは名称を Dynamic Sound に改称して事業を引き継いだ。

*2:ボブ・マーリーが語られるときには必ずと言ってよいほど紹介されるエピソードだが、どういう経緯で二人の党首がコンサート会場にいたのかということを説明した文章を読んだことがない。やはりボブが招待したのだろうか。

*3:労働党」という名称だが、ジャマイカ労働党保守政党