生まれて間もなく供犠として魔物に捧げられた百鬼丸だが、生き延びて魔物に奪われた自分の身体を取り戻すための闘いの旅を続ける。
設定の凄さにびっくりして原作マンガを読んだはずなのだが、実は結局話がどう終わったのか全然覚えていないのだった。印象に残らなかったのかそれとも途中で読むのを止めてしまったのか、それすら覚えていないのがなんとも。
人気が今一つで打ち切りになったとか、また作者が途中で飽きてしまったとかそんな話も聞くし。
思うに、『どろろ』という物語は「奪われた自分の身体を取り戻す」という明快なゴールが初っ端から明示されている物語だ。*1
また、百鬼丸が強いられた苦難というのは全く理不尽なものなのだが、とはいえそれは全くわかりやすい明快な苦難でもある。
百鬼丸は何をクリアすればいいのか、というのはわかりきっている。
目的の自明性が揺るがされるような展開とか、自分以外の為の闘いに身を投じざるを得ない状況とか、そういうのが無いと物語は単調になるかも知れない。あるいは当初の設定そのもののが揺らぐような、というか。
でも設定はハリウッドで映画化できるくらい魅力的だよなあと思う。
今回のアニメは観てないです。
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