膨らまない話。

Tyurico's blog

優れたアスリートのフォームの特徴を真似るのは時に無意味であること

「優れたアスリートはここが違う」と、そのフォームの特徴に着目して「この点を意識してトレーニングしましょう」という指導がされるのだが、あまり効果が見られないばかりかむしろ混乱を生む、というようなことは結構あると思う。

というのは、そのアスリートは別に意識してそういう動きや形にしているのではなくて単に結果的にそうなっているだけ、という可能性もあるわけで、その場合、意識的にその特徴を再現しようと努めるのは意味がなく、それどころかかえって有害であるかもしれない。*1

また、本当のところその特徴はそもそもパフォーマンスに特に貢献していないのかもしれないという考えも忘れずに持っておくべきだろう。

①「良いパフォーマンスのフォームにはこれらの特徴が見られる」
②「これらの特徴によって良いパフォーマンスが得られる」
①から②が導き出されるわけではない。
 

*1:例えばよく言われる黒人アスリートの骨盤前傾だが、骨盤前傾が事実として確認できたとして、おそらく彼らはそれを意識してやっているのでなく結果的にそうなっているだけの可能性の方が高い。だとしたら日本人選手が意識して骨盤前傾のフォームに努めるのは有効だとは思えない。またそもそも骨盤前傾が本当にパフォーマンスに寄与しているのかという点も実は明確でないように思われる。