あるサイトから飛んで、アマゾンの角川文庫版『不思議の国のアリス』のレビューを読んでいた。
何だこりゃ全然参考にならないじゃないか、「いいえ」とクリックしてから(新潮文庫)と注記があるのに気付いた。新潮文庫版に上げたレビューがこっちにも載ってしまっているのだ。
同書へのレビューは40件以上あって、確認してみたら訳者の異なる角川文庫の新版と旧版、新潮文庫版、集英社文庫版、ちくま文庫版、CDブック、更には児童書、絵本、果てはマンガ、おまけにその他といった同じ表題作へのレビューが混在している。
これは意図的にそうなっているのだろうか。他の有名どころでは『星の王子さま』も同様だった。
強いて好意的に捉えれば、複数あるバージョンのレビューが比較的に一覧できるのだから購入を考えている者にとって都合が良いと言えば良い。
だがこれが全ての本で統一されていない様子を見ると、単に手が回っていないだけのように思える。
例えばブロンテの『嵐が丘』のレビューはそうなってはいない。また河出文庫の『不思議の国のアリス』というのも他にあってそこには角川文庫版と同じ件数と同じ内容のレビューが載っているのだが、肝心の河出文庫版へのレビューが1件も寄せられていないのだから、少なくとも河出文庫版に関しては何ら得るところがない。
自分も以前に洋書のレビューを上げたら自動的に邦訳版の方にも同じものが載ってしまって閉口したことがあり、今までは原書と邦訳版の間で生じることだとばかり思っていたがどうもそうではないらしい。
別バージョンを比較検討できるという仕組みは望ましいが、それはこういう形ではないと思う。
一案とすれば、角川文庫の『アリス』を当たると脇の辺りにでも「同じ著作でこれらの別の翻訳が出版されています」とか出るのが良いと思うのだが。
しかしアマゾンのサイト構成について意見を述べたいときにはどこをクリックしたら良いのか。
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