膨らまない話。

Tyurico's blog

とにかく対応、説明がお粗末すぎた。 ―五輪エンブレム問題の顛末―

佐野氏のアイデアをスタッフが仕上げる。スタッフが参考になる画像はないかと探し、つい出来心でそのまま無断使用してしまった。*1
無断使用が部分にとどまる「フランスパン」のトートバッグなんかだったら一応この説明で通る。*2

だが「泳ぐ女性」のデザインとなるとそうはいかない。
イラストの描線が一致しているだけでなく、人物と影を描くだけで泳いでいることを表現するアイデアそのものが被ってしまっているんだから。
何か参考になる画像はないかなと探してたら佐野先生のアイデアと全く同じデザインがたまたま見つかり、それを丸写しで使ってしまいました、なんていう説明は無理が有りすぎで到底信じることができない。*3
 
この場合、
① 佐野氏が元ネタをスタッフに見せ、適当にアレンジするよう指示を出した。
② 佐野氏はアイデアも出しておらず最初からスタッフに丸投げ、スタッフは使えそうな何か夏っぽいデザインをネットで探し出し、それを丸写しした。

のいずれかであると考える方が自然だ。
 
何にせよ結局、佐野氏は納得のいく具体的な説明をしていない。
エンブレム問題がこれだけ大ごとになってしまったのも同じことで、佐野氏と彼を擁護した人たちが終始ちゃんとした説明をしようとしなかったこと、加えて説明の辻褄が合わずまるでお粗末なものだったことが大きいと思う。
「炎上騒ぎ」だと言って問題を小さなものにしようとする人たちも見られるが、これは別に振って沸いた災難なのではない。プロとしてやってはいけないことを実際してるんだから。
まあみっともない。
 

*1:出来心でついつい八つほど。

*2:クライアントが納得してくれるかは別として。

*3:探している時間があったら自分で描いた方が早いと思うが。ああいうシンプルな絵なんだし。