膨らまない話。

Tyurico's blog

合気道とかの達人技はたぶんこういうこと

合気道とかで技をかけられた人間が、全く抵抗できず操られるように投げられたり倒されたりするのは傍目にはヤラセみたいに見えるが、実際に技をかけてもらって自分で体験してみると「ああこういう不思議なことも実際あるんだ」と思った。(ちょっとだけど昔習ってたことがあるんですよ。その時の体験。でもやはり大半は偽物だと思う。)

とはいえ改めてこれをよく考えてみると、全く理解不可能な不思議なこと、科学的にあり得ないような現象が起きているわけでもない。
 
ああいう達人技はたぶんこういうことなんだと思う。
そもそも人間の体や動きで意識的に制御しているのはほんの一部に過ぎず、かなりの部分はサブシステム、下位のシステムが自動的に行っている。*1
② ONにするのかOFFにするのかはわからないが、とにかくそのサブシステムに干渉することによって、抵抗できないような形で投げたり倒したりする。

 
人間は自分の体や動きを全て自分の意識で制御しているわけではなく、かなりの部分はサブシステムに任せっきりにしていて意識は関与していないと考えるなら、ああいう技が可能であること、ああいうふうに手もなくやられてしまうことは納得できる。「体のシステムへのハッキング」と言ったらいいか。
 
でもどうやったらできるかという点は結局わからないのでこれで達人技ができるようになるわけではないが、こういうこともあり得るよな、別にインチキやオカルトじゃなくて理解しうる現象だよなという話。
 
tyurico.hatenablog.com
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*1:例えば、重要な姿勢制御はほぼ自動的に行われる。こう書いて気づいたが、身の安全に関わるような重要な反応はたぶんほとんどが自動的に制御されると考えられる。考えて対応してたらもう間に合わないわけだし。