膨らまない話。

Tyurico's blog

ジョン・レノンの「イマジン」が与える感動への警戒感みたいなものがある

 
ベン・E・キングがカバーした「イマジン」を聴いてみたらこれがカッコ良くって、そこから「いやジョン・レノンってやっぱすごいわ」と思った。
 

Average White Band & Ben E. King - Imagine
 
でも人類の理想を歌った「イマジン」を聴いて歌って涙を流して、それで一時気持ちが浄化されたりなんてのはかえって良くないことじゃないか、とも思っている。
この曲で一時的に気持ちがスッキリ解消したってしょうがないと思うのだ。まあ言ってみれば一時の成仏、仮初の涅槃だ。
 
だからジョン・レノンが歌う「イマジン」はどうも苦手でちょっと警戒さえしている。すごく感動的だからこそ。
一時の感動で根深い問題が棚上げされるってどうなの、むしろそれは良くないだろって。

ベン・E・キングの「イマジン」は感動的というより、「カッコいい」なのだ。
「感動に付け入られること」がないと言ったらいいか。
ジョンの「イマジン」は感動の浄化パワーが強力すぎて私にはどうも合わない。


アヴェレージ・ホワイト・バンドはスコットランド出身の白人ソウル・ファンクバンド。これは彼らがベン・E・キングのバックを務めたアルバム。『ベニーと俺たち』ってとこか。人種と国を超えたリスペクトがあって、このアルバムは理想を体現していると言えるかもしれない。
みんなほんと良い笑顔。
 
さて、ベン・E・キングといったらやっぱりこれを貼っとかなければ。
しかし「スタンド・バイ・ミー」一曲だけの人みたいに思っていた自分の無知に恥じ入る。

Stand By Me, Ben E King, 1961
 
 
でも私は「イマジン」よりこっちなのだ。つまり「怒り」だ。

Public Image Ltd - Rise (12"Version) (1986/ 2013)

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