膨らまない話。

Tyurico's blog

ロシアのウクライナ侵略は利害の判断に基づくものであるのか、それととも理念に囚われたものであるのか。

 
利害(あるいは損得勘定)によるものであるなら落としどころもある。
しかし理念(こうでなければならないという強固な思い込み、妄執というか)によるものであるとしたら、落としどころを見つけるのは難しい。
 

アメリカは、「自分たちの国家の前提」を持ち出して、フセインイラクに「民主化」を言った。「国家の基本は、国民の自由と民主主義である」というのは、今の世界で最強の国家概念である。だから、多くの国は、これを目指しているか、達成をしている―中には「達成している」と嘘をつく国さえある。
 嘘をついてまで「自由と民主」を主張するのは、これが全地球的な基本ルールになっているからだ。

20年後の視点からだから公平ではないが、いやこれは橋本さんとも思えぬ認識ではないか。
 

「あれは、悪い独裁者かもしれないが、真面目に生きてるこっちには直接関係がないから、あれでもいいや」である。融通のきく生活者は、そのように考える。イラクの不思議は、こういう人の存在を考えないと、理解できない。ちゃんとした学校を出て、ちゃんとした勉強をした人にとっては、「そんなバカげたことがあるもんか」と言いたくなるかもしれないが、現実は、そういう融通のきく現実的な人たちに支えられているのである。 p.161

こっちは橋本さんらしい。