膨らまない話。

Tyurico's blog

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『アッパレ!戦国大合戦』の冒頭シーンを考える。あるいは間をつなぐ想像力について。

劇場版『クレヨンしんちゃん』シリーズはもともと『クレヨンしんちゃん』ファンの間では評価が高かったのですが、2001年に公開された『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』と2002年に公開された『アッパレ!戦国大合戦』の二作でファン以外からも広くそれも熱烈と…

恩地孝四郎の詩

詩について語れるほどの言葉を持っていないので書きようもないが、読んでみて恩地孝四郎の詩集はやはり買って良かったと思えるものだった。好みだ。 『全詩集』だったらなおのこと良かったのだけれど。

興醒めな映画 『バイオハザード IV』

最新作の公開に合わせてTVで放送していたのをなんとなく見る。 物語は要するにゾンビもの。 地球上で唯一ゾンビによって汚染されていないとされるアラスカの地に主人公が飛行機で降り立つ。そして各地から同様にそこを目指して来たらしい飛行機が草原に無…

『恩地孝四郎詩集』を買った

1977年版だから今から35年前の本だが、それにしては状態がかなり良かった。 小口にシミが僅かあるくらい。 アンケート葉書が中にそのまま残っていて、もしや一度も人手に渡らないままだった一冊なのだろうかと想像する。 特徴的な字体は恩地によるものだろう…

版画家 谷中安規の棟方志功評

『恩地孝四郎 一つの伝記』に引かれている谷中の言葉が興味深かった。 「志功の絵には通俗臭があります。……私にはそれが不満なのです。」と谷中は語ったのだという。 ぎくりとしてやがてこれは案外に見過ごせない言葉ではないかと思いはじめた。 検索して谷…

ありがとうございます。

星一つ頂戴しました。 ありがとうございます。覗いてみたところ「読んでくれるな」とありますし、コメント欄でお礼をするのもむしろ邪魔なことかと考えてこちらに記しました。じゃ別に書かなくてもいいんじゃないかとも思いましたが、単純に嬉しかったもので…

「甲高い銃声」 は是か非か

光文社が出しているドストエフスキーの新訳版に対しては翻訳に関する批判が少なからずあって、そのなかに長期にわたり批判の記事を上げ続けているブログがある。 自分も別のブログで似たようなことをしているので体験としてわかるが、誤訳などの指摘をしてい…

池内紀 『恩地孝四郎 一つの伝記』の上滑りな文章

池内紀さんがまとめた恩地孝四郎の評伝が出版されていたことを知り、まず地元の図書館にリクエストして入れてもらって読んでみた。なにせ値段は6,000円を超える。恩地孝四郎の名を知る人も少ないだろう。大正、昭和前期の版画家・洋画家であり本の装丁もする…