膨らまない話。

Tyurico's blog

2016-01-01から1年間の記事一覧

画家の描いた上手な戦争画、素人の描いた下手な戦争の絵。

絵とかろくに描いたこともない普通の人が自分の見た光景を描いた戦争の絵というのは全く拙い絵、上手じゃない絵なのだが、見るだけで辛くなる。 しかしプロの画家が戦争の惨禍を描いた作品からはそれほどまでに強烈に迫ってくるものを感じたことが一度もない…

「大衆迎合主義」、「ポピュリズム」という全く人をバカにした言葉

大衆迎合主義、ポピュリズム、ポピュリスト。 これらの言葉を政党や政治家の批判として用いるのは結局、大衆はまともな判断ができない愚かで教導すべき存在だと言っているのと同じだ。実は露骨にバカ扱いしてるよな。 tyurico.hatenablog.com 橋下徹「メディ…

2016年、知ることができて良かったミュージシャン。

といっても新しいミュージシャン、最近のミュージシャンは一人としていないのだが。 ザ・フライング・ブリトー・ブラザーズ。あるいはグラム・パーソンズ。 ボーカルのグラム・パーソンズは生年1946年、没年1973年。ドラッグのオーバードーズで26歳の若さで…

トランプ大統領の選出と「アメリカの分断」

トランプ大統領の選出という結果をまるでこの世の終わりが来たかのように嘆いてみせるというのは、馬鹿にしているにせよ憐れんでいるにせよ、とにかく「トランプに投票した人たちは愚かな判断をした人たちだ」と見下すことにおいては違いがない。 今回の大統…

大学出のキャブ・キャロウェイとマルコムX大学

黒人大学*1と黒人ミュージシャンの関連でキャブ・キャロウェイのウィキの記事を読んでいた。 まず意外だったのは、彼はけっこう裕福な家庭の生まれで両親ともに黒人大学の出身で、お父さんは弁護士でお母さんは学校の先生だったという記述。 キャブ・キャロ…

最近初めて知って驚いた、アメリカの黒人大学。

黒人大学、現在では Historically Black Colleges and Universities、歴史的黒人大学と総称されるらしい。*1 60年代中頃のソウルのCDの解説を読んでいたら、「これは O. B. McClinton が大学生のときに作った曲だ」という記述があったので、その頃のアメリカ…

結局プリンス・バスターの中古CDを5,500円で買ってしまった。

どんなに欲しいと思っても、私が中古のCD一枚に出してもいいと思える金額は五千円あたりが上限。 中古の出品を日本とアメリカのアマゾンでチェックを続けて、まあこれでも安く買えた方だと思う。 Fabulous Greatest Hits Madness、Al Capone、One Step Bey…

「怒りと正しさ」

ブログを数年続けてきて読み返してみて、結局同じことを違ったポイントから繰り返し書いていたんだ、ああこれは自分が年来ずっと抱えていたテーマみたいなものだったんだとはじめて気づいて、一つカテゴリーを新設することにした。カテゴリーの名は「怒りと…

ザ・スパイダースってすごいバンドだよなと思うのは、

堺正章、かまやつひろし、井上順、という実に個性的で魅力的な声のボーカルが同じバンドに三人もいたということだ。 これはちょっと他にないと思う。

近頃の大前研一さんは全くどうかしてる。

腕組みして睨みをきかせ「君はグローバルなステージで生き残れるか」みたいなデカイこと言いつつ素人相手の小商いをするのが大前さんのはずだ。 こんなフレンドリーでお得感があるのは大前さんじゃない。 一体どうした。 tyurico.hatenablog.com

プリンス・バスターの訃報

珍しくアクセスが多いと思っていたら、プリンス・バスターが亡くなったというニュースが。 これだ。残念に思うが、具合が悪いという話はかねてより聞いていたのでそれほど驚きはなかった。 追悼と敬意を表するために、彼のアルバムをどっかが出すべきだ。 ww…

ブログを書く意味、ブログに書く意味。

たいした考えもなく始めたブログだが、続けてみてブログを書く意味は確かにある、と感じるようになった。頭の中でただ漠然と考えるのでなく実際に書くことによって、文章として形を取らせることによって、初めて分かったこと、気づいたこと、整理できたこと…

怒りと納得

「そういうことかと」ひとたび納得がいくと人はもう怒ることができない。だとすれば人が怒りを抑えるために向かうべきは忍耐とか冷静さのようなものではなく、歪みのない認識、ということになるだろう。

「はてなキーワード」の自動リンクが嫌だ。

シベリア抑留に関係してシベリアって書いたら、半年くらいしてお菓子の「シベリア」でリンクが付いているのに気が付いた。それでリンクされないように手を加えた。 はてなの自動リンク、本当にやめてほしい。 関係ないものにまでリンクが付くのが嫌だし、そ…

福島の原発がああなって以降、

それらの諸々を何とかするための費用が現時点で累計いくらになっているのか、そういうデータをずっと追跡的に追っている所はどこかないものだろうか。研究機関でもマスコミでも政党でも。それでそういうのをはっきりと見せるサイトとかないんだろうか。今ま…

命の危険を冒してまで移民が大挙して遠い異国に押し寄せて来るということは、

彼らが「自分の国では満足に暮していける望みが到底ない、行けるんだったら手を尽くしてなんとしてでも他所の豊かで安全な国に行った方がいい」と考えているということだろう。それで、「彼らはそこまで追い込まれているのだ」と考えることもできる。 だから…

文章の丁寧と親切

ブログを書くに際して文章を丁寧に書くことは心掛けているが、親切に書くということはあまり心掛けない。

「なぜ日本はスティーブ・ジョブズのような人間が出てこないのか」という問いをよく見かけるのだが、

これは「なぜアメリカはジョブズのような人間が出てくるのか」と問い直すべきだろう。日本だけの話でなく、アメリカ以外のどの国からもジョブズのような人間は出てないのだ。 問いがまず機能していない。

ソウルシンガー、ジェイムズ・カーのCDレビューみたいなもの。

いったい誰のためになるのかというやたらとニッチなCDレビューみたいなものを再度。 一からの説明とか無しで、ジェイムズ・カーをある程度知っている人を対象にした記事になります。以後も書き足し書き直しあり。 CD発売年はイギリスでの発売年の方を表…

『相楽総三とその同志』を読んでいて引いてしまった。

勤王倒幕で働いていたのに偽官軍の汚名を着せられて処刑されてしまった相楽総三たちの冤を雪ぐために長谷川伸が記したという史伝、『相楽総三とその同志』。 昔から気にはなっていたが、少し前にようやく買って読み出した。 引いたというのは以下の短い記述…

「多様性を尊重しよう」の厄介さ

「多様性を尊重しよう」と言うのだから当然そこには差異が歴然と存在しているわけだが、ではその差異や特徴とかを具体的に述べたり描いたりすると、「それは差別だ」と批判されてしまうという厄介さ。

「人の生涯を物語に仕立てる」ことを慎む

ウィキペディアを編集していて注意した方がいいなと思ったこと。既に亡くなった人物の記事を書くときのことだが、ついつい個々のエピソードの間に因果関係や影響を見出そうとしてしまう。そして上手く整理された(しかし実は安易な)「物語」にまとめようと…

ウィキペディアを大幅に編集した。

ウィキペディアのあるシンガーの記事がいろんな点で足りてないものだったので、いろいろ調べて少しずつ書き直し書き足しをしているうちにあれもこれもとなって、結局ほとんど全て書きかえてしまった。 引き合いに出すのは図々しいとは思うが、長谷川伸は自著…

モデルの不快な顔面で視線を奪う広告の手法、

どうも広告業界にはそういう手法やノウハウがあるんじゃないかと前々から疑っている。 瞬間的に違和感や不快感を微妙なレベルで与えることによって広告に目を向けさせる手法と言うか。おそらく中途半端な美男美女が微笑む広告よりずっとインパクトがあるだろ…

ウィキペディアをちょっと編集した。

私の大好きなソウルシンガー、ジェイムズ・カーを語る上で絶対に欠かす事のできないクイントン・クランチ(Quinton Claunch)という人物のカタカナ表記がどういうわけだか「クイントン・クロウンチ」となっていたので通例の表記「クランチ」に書きかえた。 …

ブログの文章であえて注意しないこと

それがツイッターレベルに少ない文字数であってもブログを書く時はもうさんざん文章の手直しをしているのだけれど、その反面、文章を書く上で一般的に良くないとされている細かい事柄はあえて気にしないことにしている。 「~た。~た。」「~だ。~だ。」で…

「電車かもしれない」の歌詞の解釈をしたいとは思わない。

tyurico.hatenablog.com 以前、「たま」の「電車かもしれない」という曲について書いたところ思いの外アクセスがあるので驚いている。 けっこう昔の曲なのだが、それだけ曲の力が大きいということなんだろう。しかしアクセスがあること以上に意外だったこと…

アメリカ人の知らない素晴らしいソウルシンガー

私はジェイムズ・カーというソウルシンガーが本当に大好きで、彼はソウルというジャンルに限定する必要がないくらいに卓越した素晴らしいシンガーだと思っているのだが、意外なことに熱心なファンが多いのは日本とイギリスだということで、それで本国アメリ…

県が一つ消滅したのに等しい

5年間で約95万人減少したと統計の発表があった。人口100万人未満の県は九つある。 たった5年で47都道府県から県が一つ消滅したと考えればやはりこれは尋常でない。

トゥーツ&ザ・メイタルズのCDレビューみたいなもの。

一体誰のためになるのかというやたらとニッチな情報になるが、ここ三か月ほどのあいだブログやサイトをいろいろ覗いて調べてCDを買い集めて聴いて、CDのレビューというか紹介をまとめて書いておこうと思うようになった。 結局、調べる時に一番お世話にな…