2012-01-01から1年間の記事一覧
世田谷美術館で「生誕100年 松本竣介展」を年明けまでやっているというのをNHKの「日曜美術館」で見た。 ネットで探ってみると、この度の展覧会ではなかなか立派な図録が出版されたらしい。 さらに探って郵送で買えることがわかり、さっそく現金書留で送…
もう十数年昔の事、ある地方紙のコラムでおおよそ次のような指摘を目にした。「吉田拓郎の『旅の宿』の歌詞から、当時の若者にはまだ俳句を詠むという習慣があったということを知ることができる。」筆者は評論家とか文筆家とかであった筈で、少なくとも読者…
こういう投票システムはどうだろうか。各人に10ポイントが与えられる。 で、A党に4ポイント、B党に3ポイント、C党に1ポイント、D党に2ポイント、というように投票、それらが集計される。0ポイントという投票があってもいいかもしれない。消去法でA党な…
近年のネット広告では、気持ち悪いというか不愉快な面相をあえて使う手法でもあるのでしょうか。最近目にするようになった「FXで今月こんなに儲けちゃいました」みたいな広告で思い出しました。ロングヘアの若い女性なんですが明らかに変な顔。あるいは変…
あるサイトから飛んで、アマゾンの角川文庫版『不思議の国のアリス』のレビューを読んでいた。 何だこりゃ全然参考にならないじゃないか、「いいえ」とクリックしてから(新潮文庫)と注記があるのに気付いた。新潮文庫版に上げたレビューがこっちにも載って…
嫌いな人間の口ぶりをわざわざ真似て喋って再現して、ああ嫌だ嫌だと苦々しさを改めて噛み締めるというのは一体どういう機序なんだろうか。別にそれを非難しているのじゃなくて、こういうのは自分も覚えがあるのだけれど、いまいましい者の振りをわざわざ真…
先頃買った古書の『恩地孝四郎詩集』には残念ながら一番の目当てだった詩が入ってなかった。 本の状態は良く保たれ中に近刊の案内も残ったままで、そこに続巻らしき『恩地孝四郎詩文集』というのが載っていたのを見つけてネットで探してみたのだがこれが全く…
劇場版『クレヨンしんちゃん』シリーズはもともと『クレヨンしんちゃん』ファンの間では評価が高かったのですが、2001年に公開された『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』と2002年に公開された『アッパレ!戦国大合戦』の二作でファン以外からも広くそれも熱烈と…
詩について語れるほどの言葉を持っていないので書きようもないが、読んでみて恩地孝四郎の詩集はやはり買って良かったと思えるものだった。好みだ。 『全詩集』だったらなおのこと良かったのだけれど。
最新作の公開に合わせてTVで放送していたのをなんとなく見る。 物語は要するにゾンビもの。 地球上で唯一ゾンビによって汚染されていないとされるアラスカの地に主人公が飛行機で降り立つ。そして各地から同様にそこを目指して来たらしい飛行機が草原に無…
1977年版だから今から35年前の本だが、それにしては状態がかなり良かった。 小口にシミが僅かあるくらい。 アンケート葉書が中にそのまま残っていて、もしや一度も人手に渡らないままだった一冊なのだろうかと想像する。 特徴的な字体は恩地によるものだろう…
『恩地孝四郎 一つの伝記』に引かれている谷中の言葉が興味深かった。 「志功の絵には通俗臭があります。……私にはそれが不満なのです。」と谷中は語ったのだという。 ぎくりとしてやがてこれは案外に見過ごせない言葉ではないかと思いはじめた。 検索して谷…
星一つ頂戴しました。 ありがとうございます。覗いてみたところ「読んでくれるな」とありますし、コメント欄でお礼をするのもむしろ邪魔なことかと考えてこちらに記しました。じゃ別に書かなくてもいいんじゃないかとも思いましたが、単純に嬉しかったもので…
光文社が出しているドストエフスキーの新訳版に対しては翻訳に関する批判が少なからずあって、そのなかに長期にわたり批判の記事を上げ続けているブログがある。 自分も別のブログで似たようなことをしているので体験としてわかるが、誤訳などの指摘をしてい…
池内紀さんがまとめた恩地孝四郎の評伝が出版されていたことを知り、まず地元の図書館にリクエストして入れてもらって読んでみた。なにせ値段は6,000円を超える。恩地孝四郎の名を知る人も少ないだろう。大正、昭和前期の版画家・洋画家であり本の装丁もする…