2012-09-11 版画家 谷中安規の棟方志功評 音楽とか、本とか映画とか 『恩地孝四郎 一つの伝記』に引かれている谷中の言葉が興味深かった。 「志功の絵には通俗臭があります。……私にはそれが不満なのです。」と谷中は語ったのだという。 ぎくりとしてやがてこれは案外に見過ごせない言葉ではないかと思いはじめた。 検索して谷中の版画を色々と見た。谷中安規は内田百閒の本の挿画で知っていた程度の人だったが作品にも人物にも以前よりも興味がわいた。 これからこの谷中の言葉を離れて志功の作品を見ることはできない気がする。 池内紀 『恩地孝四郎 一つの伝記』の上滑りな文章 - 膨らまない話。