膨らまない話。

Tyurico's blog

ところで冷たい麦茶を飲むようになったのはいつ頃のことなんだろう

 
冷たい麦茶は夏の風物詩、暑中の涼のイメージ。
でも冷たい麦茶が広く飲まれるようになったのって、たぶん電気冷蔵庫が普及してからの話だよな。
氷で冷やす昔の冷蔵庫は生鮮品の保存が用途の中心で、麦茶冷やすなんてことあったかどうか。
だいたい江戸時代は「麦湯」と言って温かいのを飲んでたはずだ。
 
とここまで書いて思いついて日本画家の鏑木清方の随筆を取り出して読む。「むぎ湯」というやつだ。確認すると昭和四年七月とある。五十歳くらいの時の文章だ。
昔の東京にあった麦湯を出す店の思い出をつづった文章を読んでいくと、しかし驚いたことに最後の部分は「今も浴後冷えた麦湯を飲んでいて、ふと思いは遠い昔に馳せた。」だった。なんと「冷えた麦湯」とな。

昭和四年には東京ではもう冷えたのを飲んでたのか。
単に「冷ました」のじゃなくて「冷やした」ってこと?
冷やしたのだとしたら何で冷やしたんだろうか。氷冷蔵庫?井戸?
余計にわからなくなった。