モーズ・アリソンは2016年に89歳で死去したアメリカ人のピアニストでシンガーでソングライター。キャリアはとても長い。ジャンルは定め難くて何と言ったらいいか、ブルーズっぽいジャズというのか。
彼はヒット曲だとか有名なアルバムとかがあるわけではないし、知名度もあまり高くないし熱狂的なファンがいるタイプでもないし、だいたい歌だって上手い方ではない、そういうミュージシャンなのだが、彼よりもずっと有名なミュージシャンたちによって曲が度々カバーされるようなミュージシャンで、正に「ミュージシャンズ・ミュージシャン」という言葉がぴったりのミュージシャンだと言える。
彼のピアノと熱を入れない淡々とした独特のボーカルについて語っている文章はブログやアマゾンレビューで見かけるのだが、しかし彼がとても良い歌を作曲しているということはほとんど書かれていないと思う。なのでそれを書いておきたい。
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Mose Allison // Everybody's Cryin' Mercy
この曲はボニー・レイットやエルヴィス・コステロがカバーしている。
Mose Allison - Was
この曲もエルヴィス・コステロがカバーしたら凄くはまると思う。
モーズ・アリソンは歌詞の評価も高いので調べて読んでみたいと思っている。
これはモーズ・アリソンの歌をヴァン・モリソン、ジョージィ・フェイム、ベン・シドランが歌うという、カバーアルバムというかトリビュートアルバム。モーズ・アリソン本人も参加している。ベン・シドランが歌う If You Live と、ジョージィ・フェイムが歌う Was が特に良かった。
このアルバムはジャケットデザインが良いし、ライナーに歌詞が載っていて助かる。
上のアルバムではこの曲も良い。
Van Morrison, Mose Allison, Georgie Fame, Ben Sidran - Benediction (Thank God for self love)
これはエルヴィス・コステロのコジャック・ヴァラエティ。このカバーアルバムによってモーズ・アリソンを知ることができた。
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