膨らまない話。

Tyurico's blog

「我に理あり彼に非あり」

 
確かにハマスのやったことは酷いが、イスラエルの反撃も全く度を越したやり過ぎで、ガザ地区で死亡した七千人だかをひとしなみに「テロリスト」と呼んだネタニヤフも酷い野郎だ。
そういう人間を支持するイスラエル国民もどうしたものか。苦難の歴史が他者への理解と寛容をもたらすものではないということはよくわかった。
イスラエルは国を持てなかった時代とは違って現在はかの地で既に強国で、散々パレスチナを追い込んできたイスラエルは弱者などではない。ダビデどころかゴリアテだ。
核兵器だって持ってるだろうって話だし、力に差があり過ぎでそもそも公平でない。
しかし、ラジオで御厨先生だったか言ってたと思うが、仮にハマスに壊滅的なダメージを与えることに成功しても今回の非道を生き延びた人たちが再びハマス的なものを組織するのではないか。より強固な意志で。
 
さて双方とも「我に理あり彼に非あり」だが、もうどちらが正しいか、どちらに非があるかを突き詰めようとしてもしょうがないんじゃないか。
そんな状況ではないと思う。「水に流す」なんてことはできるわけもないが、ただもう是非正邪、「どっちが正しいどっちが悪い」に執着して解決はできまい。
問題が収まるとしたら、イスラエルが関与できない形でパレスチナの国というか領域をちゃんと保障するしかないんじゃないの。