膨らまない話。

Tyurico's blog

「ぜひたく」って仮名づかい、間違いじゃないの

 

きくち先生は古風な雰囲気出したかったのかもしれないが、普通に「ぜいたく」じゃないかな。旧仮名で書くなら「あたりまへのぜいたく」だと思う。
あと『おせん』、この間まとめて買って読んでみたんだけど、16巻の「よひわひな」というのも間違いではないかと。最初、何のことだか意味が分からなかった。
なんでもかんでも「い」を「ひ」にするご趣味であるのか、しかし江戸の風情や日本の伝統文化といったものを尊ぶ人みたいなので気になって仕方がない。影響されて「ぜひたく」なんて書く人間が出だしたらすごく嫌なんだけど。

これ承知でやってるんだか無知でやってるんだか。どっちだ。
 

『おせん』、老舗料亭の女将が自分のこと「わっち」呼びって花魁じゃあるまいしと思ったが、”なり”も花魁みたいだった。料理や食材などの知識はともかく、こういう趣味や描写が自分には全く合わないということは分かった。
女将の「おせん」は浮世絵春画の趣味で描かれてるんだけど料亭の「一升庵」は骨董や茶の湯の趣味で描かれてるから、まるでチグハグなんだよな。

それと第一巻の冒頭のお披露目だけど、「半田仙こと 通り名おせん」じゃないです。派手に見得を切っといてこれだ。
逆。本名が後ろ。
「おせんこと 半田仙」だって。まあこれは指摘できなかった編集者も悪いんだけど。
あと「老舗花茶屋」って、寡聞にして知らなかったけど「花茶屋」なんて言葉があったか。いや調べた限りないんだが。
 


やっぱり「ぜいたく」だよな。
 

これも「めおとぜんざひ」じゃないよね。