膨らまない話。

Tyurico's blog

レヴァランド・ゲイリー・デイヴィスのCDレビューみたいなもの。

Reverend Gary Davis - Wikipedia
Reverend Gary Davis - レヴァランド・ゲイリー・デイヴィス
 
レヴァランド・ゲイリー・デイヴィス(1896-1972)は簡単に言うと、超絶ギターのストリートシンガーで、彼は盲目だったのでブラインド・ゲイリー・デイヴィスとも呼ばれる。
主に歌ったのはゴスペルブルーズというらしい宗教色の濃い楽曲で、それで「レヴァランド Reverend」なんていう、キリスト教の聖職者の名前に冠される敬称が付いている。
デイヴィスはレコード会社に所属したようなミュージシャンではなかったから、長生きした方だとはいえ、こんなに録音した物が残っているのが不思議なくらいに思える。
 

HARLEM STREET SINGER

HARLEM STREET SINGER

1960年の録音、発売。それに1961年の録音のボーナストラックが8曲。「リマスター決定盤」というようなのはあまりアテにならないことが多いが、たしかにオリジナル収録曲はクリアで立体的、臨場感があるので驚いた。ただボーナストラックの方はそれほどでもないかも。


I Am The Light Of This World


Twelve Gates To The City
 

Say No to the Devil

Say No to the Devil

1961年、ニュージャージー州での録音。CDとしての発売は1990年。


Guitar & Banjo of Reverend Gary Davis

Guitar & Banjo of Reverend Gary Davis

1964年、ニュージャージー州での録音、発売。
このアルバムは全曲インストゥルメンタルなのが特色。主にギター。それからちょっとバンジョー、ハーモニカ。*1
楽器の経験がある人は彼の演奏のすごさがもっとわかるんだろうが経験のない自分でも聴いてて思わず唸る。二人分の演奏を一人でやってるような、すごく複雑で高度な演奏を軽々とやってるんだろうなって感じがする。CDとしての発売は2001年で音質も良いと思う。


Rev. Gary Davis - Maple Leaf Rag


From Blues to Gospel

From Blues to Gospel

これは亡くなる前年の1971年、ニューヨークでの録音。
このアルバムは全曲が12弦ギターでの演奏というのが特色。ジャケット写真でデイヴィスが持っているのが12弦ギター。弦が普通のギターの倍あるのでヘッドにペグがびっしり並んでいる。


From Blues to Gospel

From Blues to Gospel

これは上のと同じ物だったのにうっかり買ってしまった。ただライナーノートの解説は全く別物だったので無意味ということもない。
その中に In 1933, at the age of 40, he was ordained as a minister of the Free Baptist Connection Church in Washington, NorthCarolina. とあるので、今まで Reverend っていうのは単なるニックネームで彼は全く世俗の人間だとばかり思っていたが、教会から授かった地位というようなものがあったようだ。
ジャケット写真はやっつけで、普通の6弦ギターだから内容と合ってなくて残念。


The Complete Early Recordings by Reverend Gary Davis (1994-07-26)

The Complete Early Recordings by Reverend Gary Davis (1994-07-26)

これは初期、1935年の録音。
40歳前の録音で彼のキャリアとしても初期、若い頃の録音になる。1935年なのでどうしたってノイズは多く音質はクリアではない。しかしまた考えてみると、こういうマイナーなミュージシャンの初期の録音がちゃんと残っているというのがすごい。アメリカって人種差別がめちゃくちゃひどかったわけだが、古いブルーズとかの録音がけっこう残ってるのは何なんだろう。こういうところがアメリカという国は不思議だ。
人種差別を禁ずる公民権法の制定が1964年、日本がアメリカに対して戦争を始めたのが1941年のことですからね。
 

こちらのブログを読んでゲイリー・デイヴィスを再び聴き始めた。ギターをやる人から見てどうすごいのかというような説明が参考になる。
音楽に詳しい人のブログって、読む方からすれば逆にその知識の多さが「もう結構です」っていう感じになることも少なくないのだけど、こちらのブログは楽しく読めて聴く音楽の幅が広がるブログ。
soundspal.seesaa.net
 

*1:ブルーズの場合ハーモニカは通例ハープって呼ぶんだがハーモニカと表記があるのでその通りに記す。ディヴィスはもろブルーズの人ではないし。

最近聴いてる台湾のエレファント・ジムっていう3人組

自分はベースが魅力的な音楽が好きなんだなと気づいて、そういう検索をしてたら見つかった。女の子がベースを弾いてるらしい。だいたいインスト曲。
 


Elephant Gym - Finger
 


大象體操 Elephant Gym-Finger
ギターの人が着てる象が逆立ちしたTシャツが欲しい。
 


Elephant Gym - 春雨


Balance

Balance

 
Work

Work

ジャケットのセンスも好み。

近年、画力が高いなーと感心するマンガ家さん

それは『あれよ星屑』を描いている山田参助さんだ。
konomanga.jp
 
また表紙絵の色づかいの良さ。
この感じはフランス辺りでも受けるんじゃないだろうか。こういう人になら「絵師」という言葉を使ってもいい。

田亀源五郎さんと同じく、ゲイ漫画の人で画力が高い人。
 

 

『ハイジが生まれた日 』を読んだ

ハイジが生まれた日――テレビアニメの金字塔を築いた人々

ハイジが生まれた日――テレビアニメの金字塔を築いた人々

 
アルプスの少女ハイジ』だからやっぱり宮崎駿さんと高畑勲さんの話なんだろうなと思っていたら話はもっと前から始まって、プロデューサーの高橋茂人という人についての記述がかなり多い。
「ハイジ」と言うと海外旅行が容易ではなかったあの時代に作品のクオリティ追及のためにスイスにまでロケハンに行った話がよく語られるが、その現地取材も、またそもそもハイジをアニメでという企画も実は高橋さんの発案で、この人なくしては「ハイジ」はなかったとも言える。
 
高橋さんは最初テレビCMのアニメの仕事をやってて、それから「瑞鷹エンタープライズ」という会社を興してアニメ番組の企画の仕事を始める。「ムーミン」とか「小さなバイキング ビッケ」とか「山ねずみロッキーチャック」とか、高橋さんが関わった仕事だ。
やがて「ズイヨー映像」を興して製作の方も手掛けるようになる。
 
意外なことに高橋さんは慶應出のスポーツマンでその上もとはケンカ好きのバンカラで、芸術文化系の線の細い柔弱な人間ではないのだが、察するに意外と生来ロマンチストで「ハイジ」への思い入れも並々でなく、「ハイジ」は海外でも通用するものを、と最初から言ってたという。ただ現場には口を出さない、現場は任せた、というさっぱりした親分肌は悪く言うと放任、現場の過酷な状況を知らないということでもあったようで、不満が蓄積して終には現場の突如の離反という結末になった、というように書かれている。 まあたしかに「現場に口を出さない」のはいいが、「現場に顔を出さない」というのは齟齬や離反の種になるだろう。
 
かなりとんでもない話なのだが、「ハイジ」の制作中、放送中に現場の多くの人間が一度に退職して別会社の「日本アニメーション」を作って、以降「ハイジ」の制作はそこでやるようになったんだという。高橋さんが海外出張から戻ると設備まで向こうに持ってかれていたというのだから尋常ではない。そして当然のこと長く権利の帰属でもめた。
ただこの一件の詳細がなんとも不明瞭で、本を読めば「ハイジ」放送中の出来事としか読めないのだが何か事情があるのか妙にぼかした書き方で何年何月とも書いてないし、ウィキペディアを読むと時系列は放送終了後の話になっている。また宮崎さんや高畑さんがこの時どうしたのかとかもよくわからない。この辺の正確なところを知りたい。

もちろん宮崎さん高畑さん、音楽の渡辺岳夫さん、それから他のスタッフたちの制作に関する話もたいへん面白かったが、この作品の制作がすごいという話は聞いていたので、私としてはプロデューサーの高橋さんについての部分が一番新鮮で興味深かった。

著者のちばさんがこの本の執筆に至ったのは高橋さんへのインタビューが実現したからだったということで、そして実はこの本の主役は高橋さんだと言えなくもない。思うに高橋さんという人は魅力的な人物だったのだろう。
ちばさんはかつて現場にいた人かと予想してたら全く違って、簡単に言うと根っこは熱心なハイジファンの人って感じ。

すぐ読み終わるけど結構濃くてなかなか読み応えのある本でした。


これはこの本とは別の高橋氏へのインタビュー。これも面白い。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/researchlab/wp/wp-content/uploads/kiyo/pdf-data/no26/ono.pdf
 

ハイジ〈上〉 (福音館文庫 古典童話)

ハイジ〈上〉 (福音館文庫 古典童話)

原作小説。翻訳は矢川澄子さんだ。
 
アルプスの少女ハイジ リマスターDVD-BOX

アルプスの少女ハイジ リマスターDVD-BOX

 
 

日本人と黒人のハーフを黒人が見ると

大坂なおみ選手のルックスを見たとき、黒人のDNAって強いなーなんて思ったのだが、でも逆に黒人から見たら、アジア人のDNAって強いなーなんて思うのかもと考えなおした。

そしたら最近テレビで八村塁選手が、日本にいるときは黒人の意識だったのにNBAに来たらアジア人、日本人と見られるのでびっくりだったみたいな話をしていた。

やっぱりそういう感じなのか。