膨らまない話。

Tyurico's blog

もう一つのRingo スカタライツがビートルズの曲をカバーしていたという話 その二

少し前のことだが、音楽コラムのサイト TAP the POP でスカタライツ美空ひばりの「リンゴ追分」をカバーしていたという記事を読んで驚いた。
 
www.tapthepop.net
 

The Skatalites - Ringo
 

リンゴ追分(美空ひばり)
 
 
それでスカタライツのCDの中で Ringo's Theme、「リンゴのテーマ」というのが入っているのがあったのでこれだと思って買ってみたのだが、ところが聴いてみたら上に貼った曲とは全く別の曲だった。
 
後で調べてわかったのだが何とまあこれが「リンゴ」違いで、リンゴはリンゴでも果物じゃなくてビートルズリンゴ・スターのことなのだった。
 

The Skatalites - Ringo's Theme (aka This Boy) Version 2
aka は also known as (また~としても知られる)の略記。
 
 

The Beatles This Boy
オリジナルのタイトルは This Boy 。
 
 

Ringo's Theme, (This Boy)
これはビートルズが主演した映画 A Hard Day's Night の一部分。曲はインスト・バージョンでタイトルは Ringo's Theme 。
 
 
映画 A Hard Day's Night のサウンド・トラックとして This Boy のインスト・バージョンが作られた。そして映画のサントラ盤レコードが作られた時に(たぶんリンゴのシーンの曲だから) Ringo’s Theme (this Boy) のタイトルで収録され、それをスカタライツがカバーしたという流れなんじゃないかと思われる。
 
 
 
リンゴが女性ファンに追いかけられるシーンは1997年の映画『オースティン・パワーズ』のオープニングシーンの元ネタになっている。たぶん。

www.youtube.com

 

Quincy Jones - SOUL BOSSA NOVA
オースティン・パワーズ』ってくだらない下ネタ満載のコメディなんだけどまた主演のマイク・マイヤーズの音楽愛が溢れる映画でもあって、一度聴いたら忘れられない印象的なオープニング曲はクインシー・ジョーンズの Soul Bossa Nova 。1962年。
 
 

Austin Powers theme - Goldmember
 
 

Austin Powers - The Spy Who Shagged Me - INTRO

 
 

A HARD DAY'S NIGHT-O.S

A HARD DAY'S NIGHT-O.S

  • アーティスト:BEATLES
  • ユニバーサル ミュージック
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日本人は農耕民族だけと欧米人は狩猟民族だから、みたいな一見もっともらしい詭弁

そう説明されると、ああ確かになんてつい思ったりするが、よく考えれば彼らも別に狩猟で暮らしてきたんじゃない。
農耕と牧畜で文明を築いてきた。
 
せいぜい、彼らは肉食だが日本人はそうではなかったという程度の話だ。
 

あるミニマリストの人の言葉から思ったこと

「でも意外とお金は貯まらないんですよ。物にお金はつかわないけれど経験にお金をつかいますから。」
みたいな受け答えをしていた。

たぶん彼の言う「経験」とはいつもではないもの、何か特別なものであって、日常は経験ではないのだろう。

今日の料理、どのお皿使おうか、とか考えないわけだそりゃ。

  
ミニマリストの人」って日本語がおかしいけれどなんかこの方がしっくり感じるのでそのままとします。
 

そもそも隣りあった国同士というのは仲良くはいかないのが普通で、

洋の東西を問わず、たぶん適度に離れた異国の方が互いに敬意を持って仲良くできるんだと思う。
 
直接的な利害は少ないし、細かな悪い点は伝わりにくいし、要するに実はよく知らないし、敵の敵だったりもするし。

スカタライツが60年代にビートルズの曲をカバーしていたという話 その一

後年再結成したスカタライツがじゃなくて、1965年、オリジナルのスカタライツビートルズの1964年の曲、I Should Have Known Better をカバーしていたことをつい最近知った。*1


I Should Have Known Better (Remastered 2009)
 
 

Roland Alphonso & The Skatalites - Independent Anniversary Ska
ちゃんとレノン、マッカートニーという表記が盤面にある。
 

1962年までイギリス領だったジャマイカのスカやレゲエはイギリスの音楽に大きな影響を与えたわけなのだが、考えてみれば当然のことその逆だってあるわけだ。*2
このカバーには INDEPENDENT ANNIVERSARY SKA というタイトルが付けられているのだが、「独立記念スカ」というのにイギリスの楽曲を平気で使ってしまうあたりこだわらないお国柄なんだろうか。
 

Foundation Ska

Foundation Ska

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二枚組。ディスク1の10曲目に入っている。
 
 
後でまた検索してたら Who Sampled という誰が誰の曲をカバーしたかというデータを集めたサイトがあって、スカタライツビートルズThis Boy という曲もカバーしている。

 
 
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*1:話が逆なら更に面白いが、さすがにそれはない。Discogs によればスカタライツの方はジャマイカで1965年の発売になっている。またイギリスでも1966年に発売されてるらしい。すぐにカバーしてる。

*2:ビートルズのデビューも1962年だった。