膨らまない話。

Tyurico's blog

メルボルン・スカ・オーケストラ

これが2013年に出たファーストアルバムだが、結成は1993年だというから実はもう25年近くやってるバンド。
You Tubeでちょっと見て、アマゾンは高かったが楽天で2,000円ほどだったので買ってみた。
見ての通りの大人数バンド。
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メルボルン・スカ・オーケストラ
国内盤はボーナストラック一曲追加
 

Melbourne Ska Orchestra

Melbourne Ska Orchestra

こっちは輸入盤。ジャケットが国内盤と全然違う。知らない人への訴求力は弱いだろうがこのデザインもかっこいい。
 


Melbourne Ska Orchestra - Get Smart (Official FULL Version)
豪勢で賑やかでこれはライブが楽しそうなバンド。おっさん含有率が高いのも良し。なんか2トーンのカッコ良さとブルース・ブラザーズの楽しさをミックスしたような雰囲気。
 


Melbourne Ska Orchestra - The Best Things In Life Are Free
もちろんオーストラリアのバンド。リーダーのニッキ―・ボンバという人はジョン・バトラー・トリオというバンドのドラマーで、ジョン・バトラー・トリオはオーストラリアではかなりの人気バンドらしい。知らなかった。この曲のボーカルはパット・パウエル(Pat Powell)という人。
 


Melbourne Ska Orchestra - Paradiso
この曲もいい。
ニッキ―・ボンバという人はすごく歌が上手いわけではないが好きな声だ。
 


Melbourne Ska Orchestra - Third Time Lucky (Official Music Video)

 


Melbourne Ska Orchestra - Learn to love again
女性ボーカルの曲もある。
 


Melbourne Ska Orchestra - The Diplomat



 

ジムビーム『エネルギッシュ・ダウンタウン』篇 30秒 ローラ サントリー CM
去年の暮れにはサントリーのCMに出てたらしい。これも知らなかった。しかしこんな賑やかしみたいな無駄な起用をしても意味がない。もっと彼らを格好良く使ってほしい。Melbourne ska orchestra
 
www.youtube.com

ソングライターとしてのトゥーツ・ヒバート

トゥーツ&ザ・メイタルズのトゥーツ・ヒバートはローリング・ストーン誌による「100人のシンガー」に入っているくらいだから、ボーカルとしての評価は昔から高い。もちろんこんな記事を書いている私も彼の声と歌が大好きだ。

しかし彼はまたオリジナリティの高いソングライターとしても評価されるべきだと私はかねがね思っているのだが、そういうことを述べたものを今まで読んだことがない。というわけで私がここに書く。

Monkey Man, Pressure Drop, Funky Kingston といった代表曲以外で個性的で魅力的な曲を年代順に紹介していきます。

 
1963年。

Six and Seven Books - The Maytals
当時どういう事情だったのか、 The Vikings という違う名前でもレコードを勝手に出されていたらしい。コクソン・ドッドのプロデュースとなってるから演奏はスカタライツだろうか。*1



1964年。 

Toots & the Maytals (as The Flames) - Broadway Jungle
お猿の鳴き真似も楽しい。これはまた The Flames という名前でレコードを出されていた。プリンス・バスターのプロデュースとなっている。ということはスタジオが違うわけでこれはスカタライツの演奏ではないということか。*2



1968年。

the Maytals - Just tell me  
これはロックステディでいいんだろうか。上の2曲とは違ってポップな感じの良い曲。服装が厚着なのが意外なんだけど、ジャマイカでも場所によってはけっこう冷えるんだろうか。
コーヒーで有名なブルーマウンテンってジャマイカだったな。標高2256mもあるのか。なら場所によっては冷えるな。
ブルーマウンテン山脈 (ジャマイカ) - Wikipedia



1969年。

Sweet and Dandy - Original



1974年、だと思う。

Toots and The Maytals - Revolution
トゥーツは似たものがちょっと思いつかない独特な曲を作る。この曲ほんと大好き。



1974年。

Toots And The Maytals - Love Gonna Walk Out On Me



1979年。

Toots & the Maytals My Love Is So Strong
実にトゥーツらしいパワフルなボーカル。


1979年。

www.youtube.com



1983年。 

Toots & The Maytals - Spiritual Healing
ジャマイカの音楽はアメリカの音楽の影響を強く受けているのだが、トゥーツは特にそれが強いみたいで、この曲なんかすごくソウルっぽいテイスト。
スカ、ロックステディ、レゲエの時代をずっと活動してきたトゥーツだが、たぶん彼はラスタではなくドレッドにもしないし Jah とか言わない。だからレゲエ・ミュージシャン、っていう言い方もなんだかで、ちょっとジャンルで語りにくいところがある。まあジャンル分けなどどうでもいいのだが。この曲のドラムとベースはおそらくスライ&ロビー。*3 
 
 

  
tyurico.hatenablog.com

 

*1:コンピレーションアルバム Time Tough のライナーノーツの記載による。

*2:同じく Time Tough のライナーノーツの記載による。

*3:Rasta Man なんて曲もあるし、後年のアルバム Light Your Light ではあまり似合ってないドレッド姿も披露しているが、たぶんそういうのは「一応ちょっとやっておくか」くらいの感じじゃないかと思う。

「ジャパン・スペシャル」というスカ・ナンバーの由来

 

 
このアルバムは聴いてすぐに気に入った。
スカタライツのオリジナルメンバーの中で、ドン・ドラモンド、ローランド・アルフォンソ、ジャッキー・ミットゥらに比べるとベースのロイド・ブリヴェットは言及されることが少ない地味めな人なのだが、このアルバム African Roots はそのロイド・ブリヴェットが作った曲を中心にしたアルバムで、14曲中12曲が彼の作曲。アーティスト名の表記も Lloyd Brevette with Skatalites で、彼がメインになっている。
録音の年代はわりと新しく、CD化に際して追加されたボーナストラック以外は1970年代後半だとかで、もちろんノイズは入るがやはり音質は60年代のものより良い。またキング・タビーの手によるダブ・バージョンが収録されている辺りもいかにも70年代の作品らしい。

 
さて、追加されたボーナストラック4曲の中に「ジャパン・スペシャル」というタイトルの曲が入っている。

The Skatalites - Japan Special

しかしまたなんで「ジャパン・スペシャル」なんていうタイトルが付けられたのかと思いながらライナーノーツを読んでいくと、なんと「この曲はもともとのタイトルが不明なのだが、日本のスカフレイムスのお気に入りの曲でそれで彼らが「ジャパン・スペシャル」と名付けた」みたいなことが書いてあった。*1
 
 
60年代とはちょっと趣きの違った曲も多く、フルートが入ってくる曲なんかも。

The Skatalites - Fugitive (Non-Dub)



これは同曲のキング・タビーによるダブ・バージョン。

The Skatalites Meet King Tubby - Fugitive Dub



ロイド・ブリヴェットは2012年に亡くなった。
享年80歳だから長寿だったとは言えるのだが気の毒な亡くなり方をしていて、彼の息子さんが殺害されてしまってどうもその悲嘆や心労のために間もなく彼も亡くなってしまったみたいだ。
スカタライツ(Skatalites)のベース奏者ロイド・ブレヴェット(Lloyd Brevett)が死去… - ワールド・レゲエ・ニュース by ダブストア

 
 

こちらは2002年あたりに録音された新生スカタライツによるアルバムだが、結成当時のメンバーの三人、ロイド・ブリヴェット、ドラムのロイド・ニブ、アルトサックスのレスター・スターリングも参加している。テンポはやはり1960年代よりも速い感じ。
以前運よく安い出品があって買ったのだが、久しぶりにアマゾンを見てみたらやはり高い値段が付いていた。気長に待っているとそのうち安い出品も出てくるのでボッタクリの高いのは買わない方がいいと思う。
 
 

The Skatalites - Garden of Love


 

これはスカタライツスカフレイムスの対談の記事。2016年。
www.cdjournal.com

  
こちらのブログで曲とアルバムを知った。 
SKATALITES / JAPAN SPECIAL « Freedom Ensemble | フリーダム・アンサンブル ブログ
 

*1:the rare Japan Special. Being one of the Ska Flames' favourites, they named it this way - the real title remains unknown.

スカタライツが美空ひばりをカバーした Ringo が入っているCDを探して

www.tapthepop.net

Tap the Pop のこの記事で、スカタライツが1960年代に美空ひばりの「リンゴ追分」をカバーしていたことを知ったのだが、残念ながら記事にはどのCDに収録されているかということまでは書いてないので、それで仕方なくアマゾンで探した。
まあすぐ見つかるだろうと軽く考えていたのだがこれが甘かった。けっこう探してようやく見つけた。
 

二枚組で一枚目の12曲目に入っている。タイトルは Ringo Rides。

 

The Skatalites / RINGO
 
その後 Discogs というサイトがあることを知って検索したら他にもいくつか上がってきた。こっちで探したら楽だった。
https://www.discogs.com/ja/search/?q=+Skatalites+ringo+rides&format_exact=CD&type=all

 
 
tyurico.hatenablog.com