膨らまない話。

Tyurico's blog

「いざ、かいもちひせむ」の「かいもちひ」とは何

 
「いざ、かいもちひせむ」、むかし古典の授業だったかで出てきた。その時は「かいもちひ」とは「ぼた餅」のことだと説明があったと思う。
今日テレビの録画を見てたら瀬戸内の郷土料理で「かいもち」というのが紹介されたのだが、それはかさ増しにさつま芋を混ぜ込んだ餅のことらしい。
それで気になって検索してみた。
 
www.toraya-group.co.jp
なるほど、小豆餡をつかったぼた餅のことを「かいもちひ(かいもち)」とも呼ぶのだけど、小豆餡が使われるようになったのは『徒然草』よりずっと後の時代だと。
宇治拾遺物語』の方が『徒然草』より更に100年ほど古い。となれば『児 (ちご) のそら寝』の「かいもちひ」というのも今のぼた餅ではないのだろうな。