膨らまない話。

Tyurico's blog

「ピカソはほんまに天才か」という開高健さんの文章があるが、

 
しかし思うに、画家が天才という言葉というかイメージで語られるようになったのってそれこそピカソからじゃないかな。
日本に限定しての推測だけど、むしろピカソを語る言葉が(芸術における)天才という言葉のイメージを作ったとも言えるのではないか。セットでできた言葉みたいな。
例えば、類い稀な早熟、多才、奔放、規範からの逸脱、既存の価値の破壊、ひらめき、奇矯、等々。
 
だから、「ピカソはほんまに天才か」という問いは、すでに「天才」という言葉がピカソによってイメージされるようなものだから、その辺も含めて考えなきゃいけない気がする。
 
ダヴィンチは天才と言われるけどあれは諸々の学問も含めてだし、ちょっと違う感じがする。
 

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