膨らまない話。

Tyurico's blog

「人生100年時代」に胡散臭さを感じる

 
言い出したのってここ何年かだよな。でも今やメディアも当然自明のように「人生100年時代」の合唱だ。
100年時代に備えましょう、とかいきなり言われたからこっちはびっくりだよ。いつの間にそんなことになってたんだって。南海トラフ地震とかにも備えなきゃなんないのに。

不審に思って「人生100年時代 誰が言い出したか」って検索しようとしたら「人生100年時代 誰」と入力したところで「誰が言い出した」って出てきた。
ということは疑問を感じてる人も少なくないってことか。
 
すぐ出てきたんだが、二人のイギリス人の学者が書いた2016年だかの本に拠るらしい。ウィキペディアにあった。でも英語とか他の言語の記述のリンクがないんだよな。もしかして騒いでるの日本だけとかじゃないの。元ネタはたった一冊の本ってことだぞ。
で、その本が言うには2007年に先進国で生まれた人の半数は100歳の寿命になるんだそうだ。ほんとか。ほんとにしたってずいぶん先の話じゃないか。来世紀だぞ。「人生100年時代」と騒ぎ立てるなら日本は少子化対策にもっと力を入れなきゃ片手落ちってもんじゃないのか。
 
これ私には、日本の政府と役所の「年金をあまり当てにしないで自分で頑張ってね」っていうメッセージにしか聞こえないんだが。そういうメッセージに都合がいいから担ぎ出してきたんじゃないかと。
人生100年」になるって場合、「個人としてどう向き合うか」と「社会をどう整備していくか」、二方面考えなきゃだと思うんだが、どうも個人の準備のことばかり言われてるような気がするんだが。どやさ。

あと日本で最初に喰いついたのがよりによって小泉進次郎さんだって話なんだが、そうなの?
だとすると一層なんなんだかの感が強まる。
 
人生100年時代 - Wikipedia
人生100年時代 誰が言い出した - Google 検索
The 100-Year Life - Wikipedia