膨らまない話。

Tyurico's blog

レヴァランド・ゲイリー・デイヴィスのCDレビューみたいなもの。

Reverend Gary Davis - Wikipedia
Reverend Gary Davis - レヴァランド・ゲイリー・デイヴィス
 
レヴァランド・ゲイリー・デイヴィス(1896-1972)は簡単に言うと、超絶ギターのストリートシンガーで、彼は盲目だったのでブラインド・ゲイリー・デイヴィスとも呼ばれる。
主に歌ったのはゴスペルブルーズというらしい宗教色の濃い楽曲で、それで「レヴァランド Reverend」なんていう、キリスト教の聖職者の名前に冠される敬称が付いている。
デイヴィスはレコード会社に所属したようなミュージシャンではなかったから、長生きした方だとはいえ、こんなに録音した物が残っているのが不思議なくらいに思える。
 

HARLEM STREET SINGER

HARLEM STREET SINGER

  • アーティスト:REVEREND GARY DAVIS
  • 出版社/メーカー: SO JA
  • 発売日: 2016/05/20
  • メディア: CD
1960年の録音、発売。1961年の録音のボーナストラックが8曲追加で20曲75分。「リマスター決定盤」というようなのはあまりアテにならないことが多いが、たしかにオリジナル収録曲はクリアで立体的、臨場感があるので驚いた。ただボーナストラックの方はそれほどでもないかも。
下に貼ったのはリマスター盤ではないと思う。


I Am The Light Of This World


Twelve Gates To The City
 

Say No to the Devil

Say No to the Devil

1961年、ニュージャージー州での録音。CDとしての発売は1990年。10曲。


Guitar & Banjo of Reverend Gary Davis

Guitar & Banjo of Reverend Gary Davis

  • アーティスト:Gary Davis
  • 出版社/メーカー: Obc
  • 発売日: 2001/07/31
  • メディア: CD
1964年、ニュージャージー州での録音、発売。11曲。
このアルバムは全曲インストゥルメンタルなのが特色。主にギター。それからちょっとバンジョー、ハーモニカ。*1
楽器の経験がある人は彼の演奏のすごさがもっとわかるんだろうが経験のない自分でも聴いてて思わず唸る。二人分の演奏を一人でやってるような、すごく複雑で高度な演奏を軽々とやってるんだろうなって感じがする。CDとしての発売は2001年で音質も良いと思う。


Rev. Gary Davis - Maple Leaf Rag


From Blues to Gospel

From Blues to Gospel

  • アーティスト:Rev Gary Davis
  • 出版社/メーカー: Biograph
  • 発売日: 1993/11/19
  • メディア: CD
これは亡くなる前年の1971年、ニューヨークでの録音。13曲。
このアルバムは全曲が12弦ギターでの演奏というのが特色。ジャケット写真でデイヴィスが持っているのが12弦ギター。弦が普通のギターの倍あるのでヘッドにペグがびっしり並んでいる。


From Blues to Gospel

From Blues to Gospel

  • アーティスト:Rev. Gary Davis
  • 出版社/メーカー: High Coin
  • 発売日: 2013/02/26
  • メディア: CD
これは上のと同じ物だったのに気付かずに買ってしまった。ただライナーノートの解説は全く別物だったので無意味ということもない。
その中に In 1933, at the age of 40, he was ordained as a minister of the Free Baptist Connection Church in Washington, NorthCarolina. とあるので、今まで Reverend っていうのは単なるニックネームで彼は全く世俗の人間だとばかり思っていたが、教会から授かった地位というようなものがあったようだ。
でもデイヴィスは1896年生まれのはずだから歳が合ってない。大丈夫か信頼できるのか、この記述。
ジャケット写真がやっつけで、普通の6弦ギターだから内容と合ってないのも残念。


The Complete Early Recordings by Reverend Gary Davis (1994-07-26)

The Complete Early Recordings by Reverend Gary Davis (1994-07-26)

これは初期、1935年の録音。16曲。
40歳前の録音で彼のキャリアとしても割りと初期、若い頃の録音になる。1935年なのでどうしたってノイズは多く音質はクリアではない。しかしまた考えてみると、こういうマイナーなミュージシャンの初期の録音がちゃんと残っているというのがすごい。アメリカって人種差別がめちゃくちゃひどかったわけだが、古いブルーズとかの録音がけっこう残ってるのは何なんだろう。こういうところがアメリカという国は不思議だ。
人種差別を禁ずる公民権法の制定が1964年、日本がアメリカに対して戦争を始めたのが1941年のことですからね。
 

こちらのブログを読んでゲイリー・デイヴィスを再び聴き始めた。ギターをやる人から見てどうすごいのかというような説明が参考になる。
音楽に詳しい人のブログって、読む方からすれば逆にその知識の多さが「いえもう結構です」っていう感じになることも少なくないのだけど、こちらのブログは楽しく読めて聴く音楽の幅が広がるブログ。
soundspal.seesaa.net
 

*1:ブルーズの場合ハーモニカは通例ハープって呼ぶんだがハーモニカと表記があるのでその通りに記す。ディヴィスはもろブルーズの人ではないし。