膨らまない話。

Tyurico's blog

模写した絵には元の絵が持つ力や勢いがないのはなんでかという話

 
模写というのは元の絵を見ながら意識をそこに向けながらなぞるようにして描くから、どうしても腕は縮こまり線に勢いが生まれない。元の絵のような内側から涌き出てくる力がない。いや元の絵のようにその人の内側から涌き出たものではないと言うべきか。
内側から涌き出るものがない、内側から涌き出たものではないというのは、生命が宿っていないということだとも言える。

これは当人が自身の絵を模写する場合も同じことで、HUNTER×HUNTERの連載時の粗い下絵の方がコミックの時の丁寧な描き直しよりむしろ迫力があったりするのもそれ。
後になっては当人だってその時のようにはもう描けないのだ。