酔っぱらってケンカになって手が出たとかじゃない。
デビュー作の「萌の朱雀」は昔見たけど、これは自分には合わないなと感じてもうそれっきりで河瀬監督のこともほとんど知らないのだが、この頃聞こえてきたスタッフへの暴行だとか、かなり役者を追い込むタイプらしいとかは意外だった。
たしか「萌の朱雀」は素人を多く起用した映画だったと思った。
なので「天皇」なんて呼ばれた黒澤明*1みたいな絶対に自分の思い描いた通りの絵を撮る、全て自分の考え通りに撮影を進める、というタイプではないような気がしていたのだが実際は違っていたのかもしれない。
大勢の人間で映画を作ってたら思い通りに行かないことがいっぱい出てくると思う。いや思い通りに行かないことだらけではないかと思う。絶体自分の思い通りにしたい人がそこでどうなるかと考えればそりゃ不満と苛立ちが多く生じるだろう。
こだわりを曲げない、だから要求するものが高くなる、それはいい。でも怒りを自制することができずにスタッフに暴力を振るってたらそれは最低の行為だよね。名を成した映画監督ってそこではもう権威というかほぼ権力者なんだし。
そうして自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があるということを自覚しておく必要があるのです。そうすることで、自らの中に自制心を持って、それを拒否することを選択したいと想います。
そう、自制心は大事ですよね。肝に銘じなければ。まずは自身の拳を止める。世界の平和はその後に語りましょう。
伝えられる暴行は二件、その一つは立場の弱い人間に対して一方的に暴行を加えていて非常に悪質なものだった。
冗談めかして書いたがアンガーマネジメントなんかでは薬が足りない。おそらくもっと根深いものだろう。
だいたい業界の中の話だからうやむやで済んでいるが普通なら傷害罪だ。
どうもなかなかヤバそうな人間だよな。
弱い立場の者を一方的に殴る人間があの祝辞*2を読んだと思うと味わい倍増だ。
危惧するのは、立場の弱い人間に一方的に暴力を振るうような映画監督にこの頃より権威が付与されていること。東京大学で祝辞を読んだりフランスから勲章をもらったり。さらに図に乗らなきゃいいんだけどこの流れ願ったり叶ったりなんだろうしな。困ったもんだよ。
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