親方って、「空き」と「成り手」のタイミングで決まるところが大きいのだろう、親方に当然なるべき人がならずに角界を去ることがある。
そうかと思えば、本人にその気がないのにちょうどその時他に成り手が見つからなかったばかりに成り行きでたまたま親方になってしまったような人もいる。それはそれである意味気の毒でもあるから誰という話はしないが、中には明らかに荷が重すぎるのではと懸念されるような人も実際いた。
しかし親方に当然なるべき人、親方として十分な人がならずに角界を去るというのは大きな損失だと思う。
近頃、引退後は親方だろうなと思っていた力士が続けて角界を去った。これは本当のところ「ならなかった」なのか「なれなかった」なのか。
中には「自分は親方なんて柄じゃないし他にやりたいことがある」という人もいるかもしれないし、本当のところはわからないが。
相撲協会の面々だって問題だとわかってはいるんだと思うけど、面倒な問題なだけに手をつけられずにそのままずっと来てしまったのではないか。
しかしもういいかげん考えるべきなのではないか。