砂糖の原材料とされているものは「てんさい(甜菜)」「さとうきび」の2種。
砂糖というものはとにかく糖分を含む原材料を煮詰めて、精製して作る。
精製を高めればどちらの原材料からも高純度の白い砂糖(ショ糖)が得られる。だから他の植物でも可能性は無くないのかもしれないが現実的には「てんさい」と「さとうきび」の2種。
ショ糖とはブドウ糖と果糖が繋がったもの。
甜菜は寒い地方、さとうきびは暑い地方で作られる。日本だと北海道、沖縄。甜菜は根から、さとうきびは茎か。
最初にさとうきびから砂糖が作られたのはインドで紀元前の昔にまで遡るが、甜菜からの製糖が確立したのは遥かに遅く18世紀末のこと。ドイツで。
原料糖
原料糖は原材料から一次的に取り出した十分に精製されていない糖。さとうきびは収穫後すぐに傷んでしまうので原材料のまま遠方の加工地に運ぶことができなかった。そこで粗い糖に加工してから船で運び、純度の高い砂糖(ショ糖)を作った。
分蜜糖と含蜜糖があって、含蜜糖の代表は黒糖。分蜜糖とは糖蜜を分離し高い精製度のショ糖だと言えるか。
で、その分離された「糖蜜」というのがあるわけだ。よくわからないのは、これはラム酒の原料となる「廃糖蜜」と呼ばれる物と同じ物であるのかどうかということ。
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上白糖
上白糖というのは日本独特の砂糖らしい。日本だけと言っていいのか。
グラニュー糖
日本以外では砂糖といったらグラニュー糖みたい。
三温糖というのは色から勘違いされがちな砂糖で、原材料の成分が残っているから褐色なのではない。糖蜜を煮詰めていく時に熱でカラメル化が生じて色がつく。
ジュニア新書だけど大人が読んでも十分おもしろい。「砂糖あるところ奴隷あり」か。