膨らまない話。

Tyurico's blog

ディレクターズ・カット版の映画に拍子抜けすること。

『ゾンビ』シリーズを一作も観てないのになんですが、こちらの記事を読んでいて頷きました。 
好みの問題ですけどね - 魂の売れ残り

 
映画の完全版とかディレクターズ・カット版というのは、資金不足、上映時間の超過、技術的な困難、映画会社の意向など諸々の制約でもって実現できなかった場面をようやく今ここにコンプリートして監督の念願の一本が出来ました、という感じで、これは他の映画でもけっこうあって、でも「これこそが本物なんだ」みたいな先入観に後押しされて実際に観てみるとあれ?なんて困惑してしまうことがあります。

撮ってる監督さんは当然アレも入れたいコレも入れたいとなるんだろうけど、これが観る方からすると無くもがなのこだわりくらいにしか思えなかったり。

時間や予算の関係とか外部の意向とかの制約が何も無くて本当に監督の思うまま好きなように映画が作れるよりは、そういうなんだかんだの制約に苦しめられた上で作った方が映画の出来はかえって良くなるんじゃないかとか思いました。
 
 
この監督にはむしろ資金を存分に与えない方がいいんじゃないのか、なんて思うことも実際あって、前作の成功の実績は制約を後退させることに当然なるわけだが、そうなると逆に期待の次回作の出来が悪くなるってのもまあ有り勝ちな話なわけで。