膨らまない話。

Tyurico's blog

音楽とか、本とか映画とか

「チャンチキおけさ 」考

三波春夫 チャンチキおけさ 1976年「ビッグショー」より 三波春夫のヒット曲は「チャンチキおけさ」であるが、この歌詞は奇妙である。「知らぬ同士が小皿たたいてチャンチキおけさ」というのであるが、ここで歌われている「チャンチキおけさ」とは、いかなる…

トロッグスって思いのほか良いバンドだった

彼らの一番知られているヒット曲がカバー曲だし、評判はと言うと、当時エロい歌詞で問題になったとか50年以上経った現在ではもはやどうでもいいような話題が第一で、それでも「これが実は良いバンドだよ」みたいなブログもあって、なんか気になって中古の…

プリンス・バスターの「ワン ステップ ビヨンド」って意味は

「一歩踏み出す」、「一歩向こうへ」ということだろうか。 これは2003年、大阪のスカバンド、デタミネーションズと一緒にやった時の。曲前の喋りでそんな感じのことを言ってる。 Prince Buster with Determinations - One Step Beyond オリジナル。1964年。 …

オーパーツみたいな河野通勢の自画像

「オーパーツ」なんて書いたけど、別にオカルトめいた話ではない。 しかし、彼が1917年(大正6年)に描いたとされる一枚の自画像は、宗教的でありながら不思議と現代性すら感じさせるような精緻なリアリズムで描かれていて、なぜ当時の日本でこのような傑作…

スカとレゲエの最初の世界的ヒット曲は意外に古いのだった

スカもレゲエも実はごく初期に普通のポップスの体裁で世界的なヒット曲を出している。どちらもよく売れて日本でもレコードが発売された。 1964年、ミリ―・スモールの My Boy Lollipop。 Millie Small My Boy Lollipop Original) YouTube スカにハーモニカと…

この記事で踊る猫さんのことが思い浮かんだのでなんとなく貼ってみる。

beipana.hatenablog.com

優れたプロフェッショナルは同時にまた優れた「アマチュア」であったりする。少なくとも音楽に関しては。

私が聴く音楽の幅を広げる際に最も多いのが、ミュージシャン繋がりで広がっていくパターンだ。 優れたミュージシャンというのは同時にまた優れた音楽愛好家でもあることが多い。 かように、優れたプロフェッショナルはまた優れた「アマチュア」であるとも言…

ラジオの音楽番組でピーター・バラカンさんが意外に思えることを語っていた。

ピーター・バラカンさんが今月の放送で、1968年のデズモンド・デッカーのヒット曲、Israelites を流してから当時のイギリスを思い出して以下のように語っていたのが意外だった。(当時の些細な話というのは些細なことだけにほとんどは後に残らない。それゆえ…

やっぱりプリンス・バスターって面白いミュージシャンだと思う。

バスターってラスタにはならずにイスラム教徒になってしまったくらいでレゲエの時代に名前を聞くことは少ないのだが、彼のやってることって、スカの時代に早くもリディムに乗せてトースティングをしてるようなものだと思う。なんか非常に斬新。新しい。*1 19…

『世界の果てまでイッテQ』を見てて、BGMがメルボルン・スカ・オーケストラ?と思ったが

『世界の果てまでイッテQ』(宮川大輔さんの「ナマズ祭り」の時)を見てたら、BGMがメルボルン・スカ・オーケストラの「ゲット・スマート」?と思ったのだが、アレンジが違う。 Melbourne Ska Orchestra - Get Smart (Official FULL Version) 探してみると…

人は30歳6か月に達すると新しい音楽の探求を止めるという記事、まあ実際そんな感じだろうけど

www.narinari.comそんな感じだろうけど、この調査を発表したのが音楽の定額配信サービスというところにモヤモヤする。 あれだな、そんな貴方にウチのサービスで新しい音楽との出会いを、って話かな。

デッドプール観てないんだけど、「俺ちゃん」ってのいいな。

「俺ちゃん」って言葉のおかげで売上げが更に上がってるんじゃないかと思う。 これってこの作品から生まれた言葉だろうか。 いや、この言葉を思いついた人は全くお手柄。

そのジャンルで必聴と言われるようなアルバムやシンガーだけど、

どうにも全く響いて来なくて困ってしまうものがある。具体的なタイトルや名前を書くのも憚られるくらいの、そのジャンルでは「必聴」もの。 別に「メジャーな作品に冷淡な俺」を気取るわけじゃないし、それに最初ほとんど感じなかったのに幾度か聴いているう…

ソングライターとしてのモーズ・アリソン

モーズ・アリソンは2016年に89歳で死去したアメリカ人のピアニストでコンポーザーで、シンガー。キャリアはとても長い。ジャンルは定め難くて何と言ったらいいか、ブルーズっぽいジャズというのか。彼はヒット曲だとか有名なアルバムとかがあるわけではない…

「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」って単なるコミックソングかと思ってたら、

これが予想外でなかなかの物。 この間、山下達郎さんのラジオでかかっていて初めてちゃんと曲を聴いた。まあ芸名からして「左とん平」なんてふざけた名前だし、実際ナンセンスな歌詞にすぐに笑ってしまって、しかし聴いていくうちに、とん平さんのシャウトは…

ボーナストラックの収録も良いような悪いような

昔のブルーズやソウルのアルバムなんかは、出したシングル曲がたまったらまとめてアルバムにして発売する、という安直なやり方が多かったから、そもそもアルバムのコンセプトとか無いしそれほど統一感もない。 だからそういう古いアルバムに後になってボーナ…

スージーQを六つ。

『ジョジョの奇妙な冒険』でスージーQというキャラクターがいるのだが、やはり『ジョジョ』だからこれが名前の元ネタだろうというのがあって、デイル・ホーキンスが歌ったスージーQという曲がある。これが1957年。*1 Dale Hawkins - Susie Q [HQ] イントロの…

「空耳アワー」にキング・タビーが。

タモリ倶楽部の「空耳アワー」にキング・タビーが。 そう言われてみると良い子ですね 元ネタ曲。 King Tubby - Gorgon Speaks Version 「ガーガン」より「ゴルゴン」か「ゴーゴン」の方が適切かな。 まあこっちが大元なのか。Versionじゃないオリジナルの。*…

末盛さんは須賀さんの文章をちゃんと読んでないのかな

須賀敦子さんの『遠い朝の本たち』の文庫版解説で、「すえもりブックス」で知られる末盛千枝子さんがこんなことを書いている。 そしてアン・モロウ・リンドバーグ。『海からの贈り物』を読んで、これほど深い内容をこんなに平易な言葉で表現できるのか、と驚…

コレクターの心理というのは恐ろしい

ピーター・バラカンさんの「ウィークエンドサンシャイン」と、ゴンチチさんの「世界の快適音楽セレクション」と、山下達郎さんの「サンデー・ソングブック」の三つの音楽番組を録音しといては聴いている。 達郎さんの「サンデー・ソングブック」は昨年25周…

パラゴンズのCDがお買い得でかなり、いやすごく良かった。

パラゴンズ、The Paragons は主にロックステディの時期に活躍したジャマイカのコーラスグループ。*1 *2メンバーはけっこう入れ替わったようだが、ボブ・アンディ、ジョン・ホルト、タイロン・エヴァンスなど。On the Beachアーティスト: Paragons出版社/メー…

レゲエとかの古い音源が聴きたい人は You Tube のこのチャンネルがおすすめ、だったがその後削除されてしまった。残念。

この人のアップロードの数はすごい。数百、いや千以上? https://www.youtube.com/user/marmalade166/videoswww.youtube.com こんな感じでずっとリストが続いて、一番下までスクロールするのにだいぶ時間がかかった。ざっと見た限り、他のジャンルのレコード…

一番初めのレゲエの曲って何なんだろう②

tyurico.hatenablog.com 「一番初めのレゲエの曲って何なんだろう」この疑問に対して、以前買った100曲入りコンピレーションに何かあるかもしれないと思って聴き直してみたら、21番目の曲が歌唱やタイトルはロックステディみたいなんだけどリズムはレゲエに…

一番初めのレゲエの曲って何なんだろう①

レゲエって遠い昔にどこからともなく生まれた素性のはっきりしない音楽じゃなくて割と新しい音楽でルーツもわかってて、具体的に言うと1962年のジャマイカ独立後にスカが生まれ、次にロックステディが生まれて、それからレゲエという短期間での変遷があるわ…

歌手とファンとの幸福な出会い オーティス・クレイ 東京ライブ

1978年、たぶん本国アメリカでも好調というわけではなかったのだろうし、ましてや遠く離れたアジアの島国で自分の歌が聴かれているとは夢にも思ってもいなかっただろう。だいたい来日することになったのも偶然の成り行きで、日本のソウルミュージックファン…

「映画業界の人と話た時になぜ実写化で改変するのか聞いたら」というツイッターで考えたこと

映画業界の人と話た時になぜ実写化で改変するのか聞いたら 「例えば桃太郎を映画化するなら、やっぱり誰も見たことがない桃太郎を作りたいでしょ。それは途中でかぐや姫と出会うかもしれないし鬼は金太郎かもしれない。そういうものを作らないと駄目でしょ」…

久しぶりに買った邦盤は伊東ゆかりさんのカバーアルバム

『小指の思い出』はどうにか知っていたが、恥ずかしながらお名前すら憶えてなかった。 しかし少し前にお付き合いで見ていたテレビで歌っているのをたまたま聴いて、あれこの人すごく歌が上手い人なんだと驚いて買ってみたのだった。 後で調べてみたら、お父…

ピーター・トッシュが若い頃「歩くカミソリ」と呼ばれていたという話は本当なのか

ブログにウェイラーズのことを書いてる時にふと思ったのだが、ピーター・トッシュが「歩くカミソリ」 "Stepping Razor" と呼ばれていたという話の典拠みたいなものを読んだことがない。 それで調べてみたのだが、話の出どころがさっぱり見つからない。英語の…

ジャマイカ大使館の人に知ってもらいたいレゲエブログ

スカやロックステディは少ないけど、レゲエのアルバム紹介はめちゃくちゃ多いこちらのブログ。 teckiu.blog.jp 書いているのはけっこう年配の方みたいだ。 とにかく記事が多くまた頻繁に更新されるブログで、すでに数百枚のアルバムが紹介されているようだが…

ジャマイカで一番のおしゃれミュージシャン

全くの個人的意見だけど、デリック・モーガン。*1 なんだかおしゃれだなと前々から思ってはいたのだが、最近出たCDのジャケット写真にはびっくりした。 PEOPLE DECISIONアーティスト: DERRICK MORGAN出版社/メーカー: RADRE発売日: 2017/04/21メディア: CD…