膨らまない話。

Tyurico's blog

音楽とか、本とか映画とか

もしかして落合恵子訳の『海からの贈りもの』は絶版になったとか

落合恵子が訳した『海からの贈りもの』が「新刊在庫なし」の状態になってもうけっこう時間が経つ。2年は過ぎたかと思う。 これは事実上の絶版になったということだろうか。 こう勘繰るのは、あの本は既に20年以上は売れ続けていたロングセラーだったからで…

みんな違って、

「みんな違ってていい」とは思うのだか、 「みんなちがって、みんないい」とは必ずしも思わない。 あるがまま全肯定、というのは行き過ぎた仏教思想と同じで本当は救済にはなり得ないのではないか。 もちろん彼女は優れた詩人だったと思うが。 わたしと小鳥…

ピカソの「ゲルニカ」ってなぜああいう描き方なのか

ピカソの「ゲルニカ」という作品はなぜああいう抽象的というのか非写実の描き方なのかというのが長らく引っ掛かっている。それはまずあの時のスタイルだからなんだろうし、だいたいピカソはあの爆撃の惨状を自分の眼で見たわけではないのでそれをあたかも見…

ソウルシンガー、オーティス・クレイのCDレビューみたいなもの。

CDの棚を整理してみたら何時の間にかオーティスさんのCDを結構たくさん集めていることに気づいて、レビューというか案内をまとめておこうと思った。(たぶんオーティス・クレイは絶対良い人で、私はオーティスさんと呼びたいのだ。「たぶん絶対」っての…

小山田圭吾の曲でなくて良かった。

小山田圭吾のいじめの話といったらまあ酷いものだ。 私は小山田も別名義のコーネリアスとかも曲を知らなかったので、こんな最低いじめ糞野郎の曲を聞いてなくて良かったと思った。 もし小山田の曲を聴いていて好きになってたりだったら、奴の悪質ないじめの…

福田ますみ『モンスターマザー』を読んだ。

モンスターマザー: ―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い― (新潮文庫)作者: 福田ますみ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2019/01/27メディア: 文庫この商品を含むブログを見る2005年、長野県の丸子実業高校の一年生男子バレー部員が自殺した。母…

これはレゲエなのかロックステディなのか

レゲエのカテゴリーなんか立てて記事を書いてはいるけれど音楽もレゲエも別に詳しいわけではなくて、曲を聴いていてこれはレゲエなのかどうなのかと迷うことも少なくない。1970年、トゥーツ&ザ・メイタルズの代表曲の一つ、54-46 was my number 。これはレ…

ガチムチ筋肉の歌人

Amazonで若山牧水の歌集を探してたら目に留まった。 佐佐木幸綱さんって名の通った歌人で、短歌とか疎い私でも名前は知ってるくらいでその道では著名な人なんだが、まさかこんな体つきの人だとは思わなかった。 ジャケットがもうパンパン。 style.nikkei.com…

屋根のてっぺんに花を植える住まい

幕末の日本にやって来た英国のプラントハンター、ロバート・フォーチュンの本を読んでいる。 プラントハンターって言うと珍しい植物で一攫千金狙いの山師みたいに聞こえるが、フォーチュンという人は何よりまず植物、園芸が好きでたまらない人だったようだ。…

フィギュアを机に飾ってニヤニヤながめる。

ドラゴンボールのキャラではサブキャラの方が好きで、ミスターサタン、魔人ブゥ、ヤジロベーなんかが好きなのだ。 ミスターサタンは、せこくて情けなくてたまにカッコいい。 良いのが出てるのを見つけ、ちょっと高いが買ってしまった。S.H.Figuarts ミスター…

『勝新秘録』を読んだ

勝新秘録 わが師、わがオヤジ勝新太郎作者: アンディ松本出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2017/06/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 私は芸能人の武勇伝とか破天荒なエピソードといったものにはあまり興味がなく、そういうイメージの…

木喰上人がデカかったという話は意外だったが納得の話でもある

NHKの日曜美術館で木喰上人をやってたので見てたら、当時の記録に「身の丈六尺」とあるのだそうだ。江戸時代に身長180㎝以上。これはデカい。 また上人が自身の姿を彫った像とされるものが映されたのだが、なんか二の腕が太い。たくましい。 上人が生涯に…

そんな読書はしたくないしそんな友達もいらない。

千夜千冊で知られる松岡正剛さんの文章。 ふつう、誰かに脅されて本を読むことはないが、ぼくは高校の親友から脅されて読んだ本があった。 「おまえ、大審問官も知らないのか、カラマーゾフだよ」 「知らない」 「だったら読むまでは、おまえとはつきあえないな」 …

アース・ウインド & ファイアーの The Promise は買ってほんとに良かった、のだが気になる話が

tyurico.hatenablog.com私が買ったのはAvexから出た日本盤で、解説とか対訳付き歌詞カードとか付いててそれは嬉しいのだが、この日本盤は CCCD、コピーコントロールCDというやつだった。*1この CCCD というのは色々問題点が指摘されていたことを買った後に…

アース・ウインド & ファイアーの The Promise は買ってほんとに良かった。

映画、Undercover Brother のサントラ盤の調べごとから2003年のEWFのアルバム The Promise のことが気になって買ってみたら良いアルバムで、かなり気に入ってしまった。ジャケット・アートは日本人の Morito Suzuki さんという方らしい。 ザ・プロミス (CCCD…

キング・トーンズはドゥーワップじゃないし、R&Bチャート48位というのも嘘、と山下達郎さんがラジオで力説していた。

3月31日のサンデーソングブックは内田正人さん追悼の「ザ・キング・トーンズ」特集だった。 その中で山下達郎さんが、どうしても言わなきゃならないこととして力説していた。 達郎さんがそこまで言うのだ、何はともあれ書き残しておこう。 今日と来週のキン…

正しくない歩き方

昔エッチなマンガで売れっ子だった「みやすのんき」先生は、驚いたことに近年ランニングメソッドの本とかでヒットを出していた。 私はランニングはしないが、ウォーキングの本もあったので図書館で借りてきた。無理無駄のない効率的な歩き方には興味があるの…

これはアース・ウインド & ファイアーの知られざる名曲ということだろうか

Whatever Happened EWF.m4vこの曲大好きなんだけど、調べてみても詳しいことが分からない。 アース・ウインド&ファイアーなんて超メジャーなバンドでそんなことあるかと思われるだろうが、そうなのだ。 実際、YouTubeにも2本しかアップされてないし、そのコ…

鳥山先生が語るデビュー前のエピソードはまんま事実だったらしい

「おかーさん100円ちょー」 ――鳥嶋さんは先ほど「鳥山明さんの才能は漫画を知らないことだ」とおっしゃいましたが、鳥山さんの才能を引き出すためにどんな働きかけをされたのでしょうか? 鳥嶋: 「作ってはつぶす作業」を繰り返しましたね。鳥山さんは朝起…

『どろろ』は百鬼丸の闘う理由というかゴールが明快すぎるか

供犠として魔物に捧げられた百鬼丸は、魔物に奪われた自分の身体を取り戻すための闘いの旅を続ける。設定の凄さにびっくりして原作マンガを読んだはずなのだが、実は結局話がどう終わったのか全然覚えていないのだった。印象に残らなかったのかそれとも途中…

『どろろ』と『ベルセルク』って似たとこあるな

『どろろ』の新作アニメを放送してるということから思いついたことだが、『どろろ』と『ベルセルク』って似たところがある。検索してみるとやっぱりそう感じている人はけっこういるようだ。 供犠として魔物に捧げられたが辛くも生き延びた身体に欠損のある男…

シンガーとしてのリー・ペリー

リー・ペリー、Lee 'Scratch' Perry はキング・タビーと並んでダブの始祖と称されるお方だが、彼はエンジニア、プロデューサーだけでなく、自分でも歌う。というかむしろ最初はシンガーだったと言うべきなのか。 上手いとか声がいいとかじゃないんだが、私は…

谷崎の『吉野葛』に出てくる昆布さん

恥ずかしながら「昆布姓」の話は全く記憶に残っていなかった。昔読んで気に入った本で、今も手もとに残してあるのに。 「くず」と云う地名は、吉野川の沿岸附近に二ヵ所ある。下流の方のは「葛」の字を充て、上流の方のは「国栖」の字を充てて、あの飛鳥浄見…

「チャンチキおけさ 」の「チャンチキ」っていうのは

三波春夫 チャンチキおけさ 1976年「ビッグショー」より 三波春夫のヒット曲は「チャンチキおけさ」であるが、この歌詞は奇妙である。「知らぬ同士が小皿たたいてチャンチキおけさ」というのであるが、ここで歌われている「チャンチキおけさ」とは、いかなる…

トロッグスって思いのほか良いバンドだった

彼らの一番知られているヒット曲がカバー曲だし、評判はと言うと、当時エロい歌詞で問題になったとか50年以上経った現在ではもはやどうでもいいような話題が第一で、それでも「これが実は良いバンドだよ」みたいなブログもあってなんか気になって中古の一…

プリンス・バスターの「ワン ステップ ビヨンド」って意味は

「一歩踏み出す」、「一歩向こうへ」ということだろうか。 これは2003年、大阪のスカバンド、デタミネーションズと一緒にやった時の。曲前の喋りでそんな感じのメッセージをバスターが語っている。「行く手を険しい山が阻んでいる、そんな時。なんてこった!…

オーパーツみたいな河野通勢の自画像

「オーパーツ」なんて書いたけど、別にオカルトめいた話ではない。 しかし、彼が1917年(大正6年)に描いたとされる一枚の自画像は、宗教的でありながら不思議と現代性すら感じさせるような精緻なリアリズムで描かれていて、なぜ当時の日本でこのような傑作…

スカとレゲエの最初の世界的ヒット曲は意外に古いのだった

スカもレゲエも実はごく初期に普通のポップスの体裁で世界的なヒット曲を出している。どちらもよく売れて日本でもレコードが発売された。 1964年、ミリ―・スモールの My Boy Lollipop。 Millie Small My Boy Lollipop Original) YouTube スカにハーモニカと…

この記事で踊る猫さんのことが思い浮かんだのでなんとなく貼ってみる。

beipana.hatenablog.com

優れたプロフェッショナルは同時にまた優れた「アマチュア」であったりする。少なくとも音楽に関しては。

私が聴く音楽の幅を広げる際に最も多いのが、ミュージシャン繋がりで広がっていくパターンだ。 優れたミュージシャンというのは同時にまた優れた音楽ファン、音楽愛好家でもあることが多い。 かように、優れたプロフェッショナルはまた優れた「アマチュア」…